ドッグランでは犬が自由に走り回れるのが利点ですが、不特定多数の犬が野放し状態なので喧嘩が起こりやすいというデメリットもあります。
飼い主としては人間同士のトラブル防止のためにも犬同士の喧嘩はすぐにやめさせたいものですが、出来ることなら喧嘩を予防したいものです。
出来る限り、喧嘩のリスクを減らすにはどうすればいいのでしょうか。
目次
喧嘩が起こりやすい状況とは?
以下に挙げる例だけが喧嘩の原因ではありませんが、飼い主が注意してほしい犬というのはいます。
発情中のメスがいる。
発情中のメスがドッグランにいると、オスは嫌でも興奮してしまいます。
この状態のオスは攻撃性も高まり飼い主でも扱い辛くなります。
自分の犬が発情中ならドッグランに行ってはいけません。
マナーを知らない犬がいる。
他の犬が嫌がっているのにしつこかったりすると、喧嘩に発展することがあります。
社会化不足の犬や日本犬のような気が強い犬がいる。
社会化不足の犬は他の犬と一緒にいることに慣れていないため、不安や恐怖から攻撃的になったり、不安や恐怖という感情が他の犬に伝わり、攻撃の標的になることがあります。
これは弱い犬や生き物を攻撃する犬の本能によるものです。
時々、「うちの子は社会化不足だから」という飼い主がいますが、犬がドッグランで恐怖を感じて暴れているのなら、犬の社会化に貢献しないどころか攻撃性を増している可能性すらあります。
社会化で大事なのは、犬が怖がる対象が怖いものではないと理解することです。
社会化不足の犬はドッグランのような騒がしい場所ではなく、心優しい犬と会わせたほうがいいと思います。
ドッグランに行くより自分の犬と相性のいい犬と飼い主を見つけたほうが犬の社会化に貢献します。
日本犬は社会化不足の犬以上にドッグランに向いていません。
テレビ番組で柴犬は可愛いなどと取り上げられ、人気が爆発した日本犬ですが、血統が狼に近いのが特徴です。
そのため、日本犬はプリミティブドッグ(原始犬)と呼ばれ、一般的な犬に比べて異なる部分があります。
社会化期も狼の血が濃いので、一般の洋犬に比べて短く、それを過ぎたら、社会化期の時に会った人や犬を除き、他者は敵かどうでもいいか屈服させるかです。
柴犬は人気犬種の常で、乱繁殖により凶暴化に拍車が掛かっているものもいます。
日本犬は狼に近いため、飼い主とその家族と自分だけが世界の全てなので、社交性はありません。
稀に社交性がある犬もいますが、本当のレアケースです。
いくら飼い主が努力しても他の犬を敵と見なすことはあっても他の犬と遊ぶということを理解出来ない日本犬も多いでしょう。
日本犬にとっては大勢の敵犬がいるドッグランよりも家といつもの散歩ルートで会う顔見知りの人に可愛がられることのほうが幸せだと思われます。
他の犬と遊んでほしいと飼い主が思うのならば、飼う前に事前に犬と犬種について勉強しておくべきでした。
犬種によって性格や能力の差が大きいのが犬という生き物の特徴です。
おもちゃがある
誰かがおもちゃを持ちこんでいると、犬がそれを取り合って、喧嘩に発展することがあります。
喧嘩を予防するために飼い主が出来ること
事前に呼び戻しを教えておく
どんな時でも犬を呼び寄せることが出来れば、トラブルを回避出来る確率は上がります。
ドッグランに入場する時は犬が落ち着いてから
犬は感情を読むことに長けています。
生き物の体内のホルモン分泌などの臭いをも嗅ぎ取って、感情を察知するともいわれます。
興奮していたら、犬も一緒に興奮してしまい、人間の言うことをきかなくなります。
不安や恐怖を抱く犬には本能から攻撃をします。
そのため、入場をする時は犬と飼い主が落ち着いてから、入場をしましょう。
早い段階で入り口から離れ、リードを離す
リードに繋がれている犬は逃げられないため、他の犬が近付いてきた時に、防衛として攻撃行動に出やすいです。
犬が落ち着いていたらすぐに離しましょう。
常に全部の犬に注意を払う
自分の犬だけに注意を払っていると、トラブルの芽を見逃しがちです。
ドッグラン内が騒がしくなったら、すぐに犬を呼び寄せ帰ることも出来ます。
自分の犬に関しては、犬が飼い主を自分より立場が上だと自覚していれば、遊びながらも飼い主に注目しています。
これは、立場が下の犬は立場が上のものに注目するという本能によるものです。
少しでも嫌な雰囲気を感じたら、帰る
注意をしたところで変わることは滅多にないとはよく人間関係の本にも書いていることですが、ドッグランの人と犬も同様です。
人間同士のトラブルに発展しても犬が怪我をしても困りますから、早々にドッグランを後にしましょう。
まとめ
犬が喧嘩をするのはコミュニケーションの一種です。
しかし、お互いがヒートアップすると怪我に発展してしまいます。
その原因は発情中のメス犬や不安感や恐怖が強い犬など様々あります。
喧嘩になったら、出来るだけ早く犬同士を引き離すことが大切です。
出来るだけ喧嘩にならないように、トラブルになりそうな時は早々に引き揚げましょう。