犬が飛びつき、噛む……。
このせいで、散歩も安心して行けないという人すらいます。
散歩は犬にとってとても必要なものですしやめてしまったら、運動不足になった犬が更なる問題行動を起こす可能性すらあります。
他の人にも迷惑を掛けないためにも飛びつきと噛むをどのようにやめさせればいいのでしょうか。
目次
犬が飛びつきと噛むをする原因
子犬ならば、噛むことは普通です。
狩りの練習もありますし、何より歯が生えたり、生え換わったりという時期なので痒くて堪らないのです。
なので、たくさんおもちゃを与えて下さい。
犬の問題行動に直面する人は犬をケージで育てている場合が多いです。
ケージでの長時間飼育は様々な弊害が指摘されています。
何より犬は人間を眺めるだけでは人間との接し方が身につきません。
人間が毎日、近所の外飼いの犬を眺めてもその犬を理解出来ないのと一緒です。
元来、人や犬といった哺乳類は誰かにつきっきりで世話をされ、色々な経験をすることで、信頼関係を構築し、生活のルールを学び、健全な脳の発達をしていきます。
犬は人間との信頼関係もない状態であることも多いです。
ケージが広いから大丈夫という人もいますが、ケージの中でつきっきりで世話をされ、様々な経験が出来ない限りは情緒面で弊害が出ます。
元来、閉じ込められながら生活をする動物はいないので、広さは意味がありません。
人間も広いから大丈夫という理由で部屋に閉じ込められたら、ストレスが溜まるのと一緒です。
なお、しつけが出来ていないから、犬をケージから出せないという人もいますが、人間の赤ちゃんをしつけが出来ていないからと閉じ込める人はいません。
犬も同じです。
失敗やいたずらをしたら叱られるからこそ、してはダメなことなどの生活のルールを学ぶことが出来ます。
失敗やいたずらを犬がして叱られるチャンスを飼い主はしっかりと与えて下さい。
犬にとっては生活のルールを学ぶ貴重な時間です。
あくまでもケージは飼い主が留守にする時だけなど限られた時間の時のみ使うものです。
犬の飛びつきと噛むの対策
飛びつきも噛むも人へ怪我をさせるリスクが高いので、絶対にやめさせたい悪癖です。
犬との信頼関係がないという場合は信頼関係を構築するところから始めます。
犬にとって大好きな人から叱られないと意味がありません。
手から餌を与える、一緒に遊ぶ、声を掛ける、ブラッシングなどたくさんしてあげて下さい。
犬が飛びついてきたら、かわして、「ダメ!」としっかりと大きくキツイ声で叱ります。
かわせなかった時は前足を掴みます。
足先は敏感なのでこれで離れるはずですが、離れない場合は後ろ足を踏んで下さい。
噛む対策についてですが、事前に噛まれる場所にビターアップルなど犬が嫌がる臭いの物を塗っておきます。
犬はその味を嫌がり噛まなくなりますが効果のない犬もいますし、慣れてしまいます。
噛まれた時に、犬の鼻を掴む、手を犬ののどに突っ込むという方法もありますが、これは人の手=怖いものと認識され、攻撃されるようになるリスクもあります。
そのため、犬が噛みついてきたら、鼻の穴を指先で軽く塞ぎ、息苦しくさせましょう。
こうすると、苦しくなった犬が放します。
子犬の場合は噛むガムやおもちゃをたくさん与えて下さい。
それと、手をむやみに動かすと、子犬は手を噛み心地が良さそうなおもちゃに見えるので、むやみに手を動かさないようにしましょう。
まとめ
犬が噛むのは子犬ならば、歯の生え換わりなどにより歯茎が痒いからです。
たくさん噛んでもいいおもちゃやガムを与えましょう。
他にも噛まれる場所にビターアップルなどを塗り、犬に噛んだら不快な思いをさせます。
鼻の穴を指で軽く塞ぐのも有効ですが、人間の手を使うと、手を怖がって攻撃してくるようになるというリスクもあります。
そのため、これをやったあとは手は怖くないものと教えるために犬の体をたくさん撫でてあげましょう。
飛びつきには、運動神経が良い人はかわした後、「ダメ!」と叱ります。
飛びつかれた場合は前足を抑えたり、後ろ足を踏みます。
ただし、上記の方法は犬と人の間に信頼関係があって初めて成り立つものです。
ケージの中にだけ入れてあまり構ってあげていないという人は、暴れられるのを覚悟して、ケージの外に出して触れ合うところから始めて下さい。