帰宅した時に、愛犬が出迎えてくれるのは飼い主にとってはとても嬉しい瞬間です。
しかし、その愛犬の喜び方や興奮度合いが激し過ぎて、飛びついてくるという場合は大型犬だった場合、飛びつかれる人間も大変です。
小さなお子さんや来客にも飛びつかれては困ります。
他にもお散歩中にすれ違う人や犬などに飛びついてしまうという場合は、不慮の事故やトラブルの可能性もあるのでとても危険ですから、防止をする必要があります。
家庭で出来る犬の飛びつきを防止する方法をご紹介します。
犬が飛びつく理由
(1) 嬉し過ぎて、興奮している
(2) 遊んでほしいや散歩に行きたいという要求
(3) 自分のほうが強いという主張
(4) 好奇心
(5) 狩猟本能
(6) 恐怖や不安
犬の飛びつきの理由がどれに当てはまるのかは犬の雰囲気やしっぽ、鳴き声、耳で判断をします。
しっぽを振っているのなら、嬉しいということです。
しっぽをピンと立てていたり、立てているしっぽを小刻みに激しく振ることは警戒を意味します。
しっぽを低くしていたり、足の間に挟んでいるのは恐怖や不安を表します。
犬の飛びつきを防止する方法
帰宅した時や来客に飛びつく・遊んでほしいと要求する時の対処法
基本は無視することです。
必要とあれば、部屋から退出します。
この時、飼い主は声を発したり、犬に触ったり、犬を見てもいけません。
犬が落ち着いたら、たくさん褒めてあげおやつをあげます。
こうすることで、犬は、「自分がはしゃぎ過ぎて、人間に飛びつくのは嫌がられるけれど、大人しくしていたら喜ばれる」と考えます。
犬の群れでも、好ましくない行動を取る犬に対しては無視を決め込むのが基本です。
来客時への飛びつきへの対処法
来客が来た時に、犬におすわりをさせ、大人しくなってから、ご褒美のおやつをあげ、褒めます。
来客には申し訳ないですが、家に上げるのは犬が落ち着いてからです。
事前に、知人などにお願いして上記のトレーニングをするといいでしょう。
その時、犬の集中力は10分から15分しか続かないので、トレーニングは15分以内で終わらせましょう。
散歩中の飛びつきへの対処法
おすわりのトレーニングをしっかり行う所から始めます。
もし出来ているのなら、次のステップに進みます。
飛びつきを防止するためには、犬が飛びつく前に変化を察して指示を出す必要があります。
散歩中に犬の雰囲気が変わったり、少しでも変化した場合はおすわりをさせます。
他の犬、人といった原因がなくなるまでじっと座るように指示します。
言うことを聞いたら、おやつをあげます。
もし、興奮したり、対象に集中し過ぎて言うことを聞かない場合は犬の太ももの部分をトンと軽く叩いたり、膝でトンと突いたりして冷静に戻るように促します。
これは暴力ではありません。
放心した状態になった人の肩や背中をトントンして、正気に戻すようなものですから、強く叩いてはいけません。
犬が恐がっていたり、不安を感じている場合は、「大丈夫よ」というような声を絶対に掛けないで下さい。
人間が毅然と、かつ平然としていれば、犬は、「大丈夫なのだ」と安心し、平常に戻っていきます。
犬は人間の子どもとは違い、不安や恐怖を感じている時に声を掛けられると、飼い主の声のトーンや言い方によっては悪化させる場合があります。
まとめ
犬の飛びつき癖は子犬の時に直さなかったというのも一因です。
子犬は力が弱く、飛びつかれても可愛いだけなので、つい許してしまいますが、犬は飛びつきが当たり前となってしまいます。
他にも狩猟本能が影響していますが、生活も一因かもしれません。
散歩や運動の時間が足りず、体にエネルギーが有り余っている場合は問題行動を起こしやすい傾向にあります。
最後に、飛びつきを防止するためにものに唸ったり、不安がったり、興奮している犬の気持ちを変えたり、気を逸らすという理由でおやつを与えてはいけません。
他のものに唸る、不安がる、興奮するといった行動をするとご褒美がもらえて、自分は良いことをしていると勘違いしてしまうからです。