犬が噛み付くようになった時のしつけ方

犬が噛み付くようになった……。

子犬の頃から可愛がって育てただけにショックを受ける飼い主も少なくありません。

悪化すると近付くことすら出来なくなります。

手放すことを検討する飼い主もいますが、噛む犬は保護施設も受け入れる所は少なく、受け入れたとしても多額のお金の支払いを求められることがあります。

出来ることなら、なんとかしつけをして、楽しく暮らしたいものです。

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犬が噛みつくようになった原因

間違ったしつけで人の手が怖くなった。

しつけの中には、犬の口を手で掴むといったものがあります。

これは軽い力で掴むだけでいいのですが、人によってはギュッと握る人もいます。

元々、この犬の口を掴むというしつけは犬にとって苦痛が強いのです。

犬は食事以外にも口で物を掴む、体温調整、呼吸を口でしているからです。

そのため、口を手で押さえられている内に、人の手が怖くなり噛み付くようになったということも珍しいことではありません。

間違った触り方で人の手が怖くなった。

犬に触る時、半ば叩くように力強く触る人もいます。

そのように乱暴に触られ続けた結果、人の手が怖くなったのです。

人間もそのように力強く撫でられて喜ぶ人がいないのと同じです。

力強く撫でてしまうという人は犬を触る時はお豆腐を崩さないように持ち上げるような力加減と同じくらいの力で撫でるようにして下さい。

噛んではいけないとしつけられなかった。

犬は兄弟間で甘噛みをすることで噛む加減を覚え、親犬からは噛むなと教えられます。

しかし、日本のペットは早い時期から親や兄弟から引き離され、犬の教育を受ける機会はなく、噛んではいけないことを知りません。

若くして親から引き離されたために、犬によっては情緒が不安定な性格になるものもいます。

日本のペット犬には飼い主である人間が噛んではいけないと教えないといけませんが、飼い主の中には教えそびれる方が多いです。

犬が噛み付くようになった時の対処法

噛んではいけないことを教える。

犬と人間の信頼関係がある場合に行います。

犬が噛み付いてきた時、スリッパなどを床に叩きつけ、大きな音を出し、犬を驚かせ、いけないということを教えます。

上手くいかない場合は犬が噛み付いてきたら、犬がキャインキャインと鳴くまで思いっきり噛み付いて下さい。

犬が噛み付くのは自分が噛まれたことがないため、どれだけ痛いのかが分からないからです。

リードと口輪を使う。

犬と人間の信頼関係を回復させる必要がある場合の対策です。

犬をリードに繋ぎ、犬の後ろから犬のお尻の近くを優しく撫でます。

人間側が犬に恐怖を感じるのなら、撫でるのはやめて下さい。

後ろから優しく撫でるのは犬の警戒心を取り除くためです。

犬が怒らなければ、そのまま優しく撫で続けて下さい。

毎日毎日、これを繰り返すことで犬の警戒心を解き、信頼関係を作ります。

触れないという場合は口輪を使います。

まず、口輪にエサを入れ、置いておきます。

犬に口輪の中のエサを食べさせ、口輪に慣らします。

これを数日間、繰り返して下さい。

犬が慣れた頃に口輪を装着しますが、無理やり嵌めてはいけませんし、焦ってもいけません。

口輪に警戒されないために、事前に筒などを用意して嵌める練習をするのも手です。

筒を嵌めてすぐに出すを繰り返すことで犬の警戒心を解きます。

これも数日間繰り返して下さい。

具体的な日数については犬の警戒心が完全に解けた頃が目安なので言えません。

犬に上手く口輪を嵌めることが出来たら、犬の背中を優しく何度も撫でて、優しくブラッシングをしてあげます。

飼い主の中にはブラッシングも叩きつけるようにして、犬に嫌われる人もいるので、こちらも優しくを心がけて下さい。

雑だという人はブラッシングも撫でることも家族など反応を確かめられる人で練習して下さい。

ぬいぐるみでは雑にやっても痛がらないのでだめです。

家族も痛がったら、優しくやる練習を充分にしてから犬にやって下さい。

口輪を嵌めて、犬を撫でることを何日もやって下さい。

口輪をつける時間は10分ほどです。

理由は犬の体温調節などに支障が出てはいけないからです。

犬が充分に人に触られることにも慣れたら、口輪を外しても良いタイミングですが、人間側が犬を怖いと思っている場合は口輪に少しずつ穴を開け、慣れて下さい。

まとめ

もし噛み付くようになった犬に近付くことも出来ないくらいに悪化しているのなら、噛む犬をしつけることが出来るトレーナーに特別プログラムを組んでもらい、対応します。

噛む犬のしつけを行うトレーナーは少ないので、地道に探すしかありません。

そこまで、悪化してしまったのは人間側が犬に対する知識がなさ過ぎたのが原因というのも少なくありません。

犬が子犬の頃にでも犬の生態についてしっかりと勉強をしておけば防げた可能性があります。

犬が噛み付くようになった場合、その原因をしっかりと把握することで対策が見えてきます。

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