犬は口を手としても使う生き物なので、噛むことが当たり前の動物です。
特に、乳歯から永久歯に生え換わる時は口の中がかゆくなりがちなので、家具でもなんで噛みついてしまいます。
室内飼いをしている家にとっては避けられないことですが、少しでも家具を噛まれることは防ぎたいですね。
そのためには、犬に家具は噛むものではないと教えないといけません。
どのように室内飼いの犬の噛む行為から家具を守ればいいのかを解説します。
目次
グッズで家具を守る対策をする
段ボールなどで家具を覆う。
家具が傷つかない対策であって、犬から噛む行為をやめさせる方法ではありません。
家具を覆うだけしかやらない場合、犬は家具を噛むものと認識する可能性があるので、あくまでも一時的な対策と思って下さい。
ビターアップルやわさびを塗る
すでに家具を噛んでしまう犬に対して行います。
犬が苦手なビターアップルと呼ばれる苦い味をつけるスプレーやわさびなどを噛んでしまう場所や噛みそうな場所に塗っておきます。
犬が噛んだ場合、嫌な味がするので、これに懲りてやめるという方法です。
うまくいって犬が家具から離れた場合、たくさん褒めてあげます。
甲高い音を出す。
どうしても家具を噛むことをやめない場合に行って下さい。
犬にとって甲高い音は苦痛です。
そのため、犬が家具を噛んだ瞬間、犬に気付かれないように甲高い音を出し、犬の気を引きます。
犬が家具を噛むと嫌な思いをすると感じることで、家具を噛むことをやめます。
家具を噛むことを止め、褒め、噛んでも良いおもちゃを与え、一緒に遊びましょう。
こうすることで、家具を噛むより楽しいことがあると思わせます。
これは天罰方式と呼ばれる方法で、犬にストレスを与える方法になりますから、どうしても家具を噛むことを止めない場合にやって下さい。
おもちゃをたくさん用意する。
噛んでもいいものをたくさん用意して下さい。
それぞれ、犬にとって喜ぶおもちゃの噛み心地は違いますので、好みのおもちゃを見つけることが大切です。
ローテーション出来るように複数のおもちゃを用意するのが理想です。
犬が家具を噛みそうになったら、低い声で叱り、噛んでも良いおもちゃを与え、一緒に遊んで下さい。
噛んでも良いおもちゃを噛んだら、褒めることも忘れません。
高い声は、犬にとっては喜びや嬉しいという感情表現の音になりますから、低い声のほうが伝わりやすいです。
無理して声色を作る必要はありませんが、「ダメ!」という気迫や雰囲気を伝えるように努力して下さい。
一緒に遊ぶことで、家具を噛むより楽しいことがあると思わせることが大切です。
犬に家具を噛まれないための飼育対策
室内飼いの犬に家具を噛ませないようにするためには、遊ぶ時間を多く確保する一方で、犬をサークルなどで囲うことで、家具に近づけさせないということも大切です。
ただし、ずっとサークルで飼育してもいけません。
犬も運動不足からストレスが溜まる上に、体や頭を使わないために、無駄に元気が有り余るという状態になります。
元々、犬は人間とは比べ物にならない早さで肉体疲労が回復するという体力自慢の動物です。
こうなると、犬は有り余る元気を無駄吠えなどの問題行動で発散するようになる上に、ストレスからトイレ以外の場所で粗相をするということもあり得ます。
他にも、ずっとサークル飼育をしていては犬が人間と暮らしていく上でのルールが身につきません。
犬は自分の体と経験でルールを身につけていく動物ですから、多くの経験が必要です。
そのため、人間が犬から目を離さないで見ていられるような時には、サークルなどから出してあげることが必要です。
家具を噛みそうになったら、噛んでも良いおもちゃを与え、トイレに行きたそうな素振りをしたら、トイレに誘導することを根気強く繰り返すことが室内飼いでは大切です。
犬が家具に興味を示さなくなったら、サークル飼育をやめてもいいタイミングです。
まとめ
昨今、世間の風潮もあり、犬は室内飼いが主流となってきました。
そのため、子犬を飼い始めて、家具が噛まれるという問題も頻繁に起きるようになり、対策が必要となりました。
犬が家具を噛むのは乳歯が永久歯に入れ替わるタイミングがもっとも多く、この時期を過ぎれば、問題を抱えていない限り、家具に興味を示さない犬がほとんどです。
犬が家具を噛みそうになったら、噛んでも良いおもちゃを与え、犬がそれで遊んだら褒めるを繰り返すというのが、噛まないために出来るしつけです。
人が目を離した隙に噛まれるということは少なくないので、家具を段ボールで覆うか犬をサークルで飼育します。
犬をサークルで飼育する時は定期的に出し、しっかりと遊んであげることで、犬のストレスを解消し、犬と人との信頼関係を作り、犬に人間と暮らすためのルールを教えます。