子犬の頃は可愛かったのに成長したら吠えるようになった。
犬が吠えるようになったら、近所からクレームが来るようになったということも珍しくありません。
犬の無駄吠えは犬が関係するご近所トラブルの中でもっとも多いトラブルで、過去には事件に発展するというケースすらあり、いかに他人にストレスを与える問題なのかが分かります。
犬が吠えるようになった理由と対処法とは一体なんでしょうか。
目次
犬が吠えるようになった理由
子犬の時は鳴き声も小さく、問題にならないことが多いです。
そのため、注意をしない飼い主が多く、鳴いてはいけないとしつけられていない犬が声量の多い成犬になり、問題が表面化したというパターンがとても多いです。
元々、犬は家畜化の過程で、コミュニケーションを取るためや敵を追い払ったり、知らせるためによく吠えるようになったと言われています。
そのため、子犬の頃からしつけをしなければ、吠えるのが当たり前になります。
その他の要因としては、1日の大半をケージなどで隔離するように過ごさせた結果、情緒不安定になったり飼い主不審になった、甘やかし過ぎてわがままになったり、成長して縄張り意識が強まったというものがあります。
稀ではありますが、ショッキングな出来事が原因でPTSDなどの精神病を発症した場合もあります。
それ以外では遺伝的なものが関係をしている場合です。
犬は生き物ですが商品であり、需要には繁殖で供給します。
人気犬種などは需要に応えるために血統を無視した繁殖が行われることは珍しくありません。
そのため、不安感が強い、凶暴、自分を抑えられないという性格に難がある犬が誕生することは少なくありません。
そのため、吠えてはいけないと分かっても自分では衝動をコントロールすることが出来ずに吠えてしまうのです。
吠えるようになった犬の対処法
原因ごとに対処法が違います。
わがままで吠える犬には人間がきちんと叱って吠えてはいけないということを伝えなければいけません。
叱る時は本気で怖い顔をして、「ダメ!」と叫びます。
犬は人間がどれだけ本気かどれだけ怒っているのかを正確に見抜くので、人間に甘いところがあれば犬は言うことを聞きません。
床に定規を叩きつけて大きな音を出すなど様々な方法がありますが、一番効果があるのは、犬の大好きな人が本気で怒ることです。
縄張り意識が強い犬には縄張りを守るのは飼い主であることを伝えなければいけません。
この場合は犬を叱ったら、犬が、「加勢してくれている」と勘違いすることがあるので、吠えたら、家の奥に連れていき、お座りをさせ待たせます。
精神病の犬には大丈夫なのだということを伝えなければいけません。
ずっとケージなどで隔離しながら、飼育していた犬はケージから出し、コミュニケーションを取るところから始め、信頼を得なければいけません。
しかし、何をしても吠える犬には精神安定剤を処方してもらうことをおススメします。
乱繁殖で性格に難がある犬が生まれている現状では、あなたの犬が温和なのかどうか分かりませんし、犬側に問題があることにより悩んでしまう飼い主は少なくないというのも現実なのです。
精神安定剤は嫌だという場合も犬をリラックスさせるサプリなどが販売されていますから、試してみると良いでしょう。
まとめ
犬が吠えるようになった原因は必ずあるはずです。
吠えるようになった原因ごとに対処法は違うので、原因が分からなければ対処のしようがありません。
犬を観察してどのタイミングで吠えるのか、いつ吠えるのかをきちんと知って下さい。
そして、今はネットや本で容易に犬の生態を勉強出来る時代です。
飼い主がきちんと犬について知ることで、どのような理由で吠えていて、どのような対処をすればいいか分かるはずです。