インターホンが鳴ると、吠えてしまう犬がいます。
吠えるのは近所迷惑にもなる上に、来客にも失礼なのでやめさせたいところです。
どのように、やめさせればいいのかを解説します。
目次
■インターホンが鳴った時に犬が吠える主な理由
威嚇
見知らぬ人が来ることへの警戒と恐怖心と不安です。
生後2ヶ月から3ヶ月の社会化期と呼ばれる期間に多くの人や犬と触れ合う機会が少ない犬の場合、他の人や犬に恐怖心を抱きやすくなります。
興奮
来客が来たことに対して、嬉しいという気持ちがきっかけとなっています。
過度に喜び過ぎているのです。
来客が来たことを教えている。
「お客さんですよ」と犬なりに飼い主に教えています。
この場合は飼い主が玄関先に行った時に吠え止むことも多いです。
インターホンが鳴った時に犬が吠えるのをやめさせる方法
充分な運動をし、好奇心や狩猟本能を満たす。
全ての問題行動において、犬に先天的事情や障害がない場合、飼育環境の見直しから始めましょう。
犬の散歩はきちんとしていますか?
犬にとっての散歩は運動不足解消以外にも獲物を探す探索行動です。
つまり、宝探しの冒険に行くのと変わりがないですから、庭が広くても散歩は必要です。
最適な時間は犬種や個体によって違いますが、1日30キロも走りまわっても平気な犬もいますから、だらだらと歩くだけでは運動好きの犬には不十分です。
ボール遊びで狩猟本能を満たしてあげていますか?
きちんと頭も使わせていますか?
ごろんなどの芸も覚えるために、犬の頭はフル回転します。
犬種によって遊びや散歩には差がありますが、犬は人間の仕事を手伝えるくらいに高い知能を持っていて、精神病になることもありますから、心身ともに満足させることが重要です。
音を変えるもしくは音量を低くする
特定の音への反応をする犬に対して有効です。
インターホンが鳴った時の正解の動作を教える
これは嬉しさで吠えてしまう犬や来客が来たことを教えてくれる犬の場合に有効です。
まず、協力者を用意します。
協力者は外で待機をします。
家の中では犬にお座りをさせます。
協力者は家の中の犬がお座りをした段階でインターホンを押します。
犬にお座りを命じ続けます。
吠えなかったら、褒めてご褒美を与えます。
犬が理解するまでこれを繰り返しますが、1回のトレーニングは10分ほどにします。
おやつで気を逸らす方法
協力者と特別おいしいおやつを用意します。
普段、与えているおやつではなく、犬が心からおいしいと思えるようなものを用意します。
この方法は犬がねだったら、ねだった分だけおやつがもらえるといった甘やかされているような環境にいる場合、効果がないことが多いです。
おやつを使うやり方は犬にとっておやつがご褒美などでもらえる特別なものだからこそ、効果があるのです。
やり方はまず犬に転がせばおやつが出てくるようなおもちゃを与えます。
このおもちゃの中にとびっきりおいしいおやつを入れて下さい。
犬が夢中になっている間に、外にいる協力者がインターホンを押します。
犬はおやつに夢中でインターホンのことを気にしないはずです。
これを繰り返します。
次第に、インターホンの音に慣れ、吠えなくなります。
ただし、吠えてからおやつを与えると、「インターホンが鳴って吠えると、おやつがもらえる!」と困ったことを学習します。
吠えたら、嫌な思いをさせる
吠える犬の手前に、ペットボトルをたくさん入れた袋や灰皿を投げつけ、その音で驚かせます。
驚いた犬は、「吠えると嫌な思いをする」と学習し、吠えなくなります。
まとめ
精神的な病気や脳に障害がある犬の中には吠えやすくなることがあります。
他にも、乱繁殖などの影響で先天的に攻撃的な性格の犬もいるようです。
もちろん、人間に虐待されたなどの後天的な原因もあります。
インターホンで犬が吠える原因はそれぞれですが、犬も退屈だったり、刺激がないと、インターホンのような些細なものにまで反応してしまうこともあります。
そのため、しっかりと飼育環境を見直すとともに原因を見つけましょう。