犬がトイレ荒らすので困るという方は多くいます。
帰宅したら、ケージの中のトイレがひっくり返っていて、毎回、その掃除をしなければならないので疲れるという方も少なくないのではないでしょうか。
いくらしつけてもうまくいかないと多くの人が悩んでいますが、どうしたらいいのでしょうか。
犬がトイレを荒らす原因
(1) 2歳以下
体は成長してもまだまだいたずら盛りなので、トイレを荒らすようないたずらもしてしまいます。
大体、個体差はありますが、2歳くらいになるとトイレを荒らすようなことは少なくなります。
(2) 子犬時代に側に人がいなかった
「子犬は1日中寝ているから、留守番をさせても大丈夫」とペットショップから言われたという人もいますが、それは間違いです。
子犬が起きている間、人がつきっきりでお世話をすることで、信頼関係を構築し、生活をする上でのルールを身につけていきます。
そもそも、犬も人も哺乳類であり、幼少時に親に世話をされることで健全な精神と脳の発達がしていくように出来ています。
そのため、子犬時代にあまり人と触れ合う機会が少なかった犬は成長してから、情緒が不安定となり問題行動を起こすことも少なくありません。
(3) ストレス
長時間、ケージの中に入れられると、暇な上に体も動かせないので、ストレスも溜まってしまいます。
犬は狭い場所で休息するから、狭い場所が落ち着くと言われますが、一方で、獲物を探して縄張りを動き回る動物でもあります。
そのため、あまりにも長時間、狭い場所に閉じ込めるのは逆効果です。
(4) 寂しい
長時間、1匹だけにされると、寂しさからトイレ荒らすなどの問題行動を起こすことがあります。
犬がトイレを荒らす時の対策
まず、現行犯でない限りは決して叱らないこと。
犬は現行犯でない限り、何故叱られたのか理解はしません。
反省ポーズを見せることもありますが、大抵の場合、それをしておけば、飼い主が叱り終わるということを学習したからです。
犬がトイレ荒らすのはストレスや寂しさ、退屈、情緒の不安定さに原因があります。
そのため、経済的に余裕がある家ならば、ペットシッターを雇って散歩に連れ出してもらうことを検討してもいいでしょう。
ペットシーツがびりびりに破られるという時は、ペットシーツを破られないようなトイレを使用します。
飼い主が出掛ける時は数時間に1回10分ほどテレビがオンオフされるようなタイマーを設定することで、犬が退屈を紛れるようにします。
他にも、家を出る時は犬がケージの中で遊んでいる最中に、犬に気付かれないようにするといった方法も有効です。
まとめ
飼い主が家にいる間、犬はトイレを荒らさないことがほとんどです。
飼い主にとっての8時間を犬に換算すると、犬にとっては2年相当になるという人もいます。
そのため、1匹だけの留守番は犬にとっては相当の苦痛が伴うものだと思って下さい。
犬にとって快適に留守番が出来るように飼い主が頭を使って、考える必要があります。
だからといって、犬の寂しさを紛らわすために、もう1匹新しいのを飼うというのは間違いです。
犬にとっては飼い主がいなくなることが問題だからで、新しい犬は飼い主の代わりにはなれないからです。