犬の多頭飼いをしていると、犬同士が喧嘩をすることがあります。
犬にとっての喧嘩は日常的なものです。
序列をハッキリさせるという意味があり、じゃれあいであることも多いです。
この程度のものであるならば、犬流のコミュニケーションの1つなのでやめさせる必要はありません。
ただ、どちらかもしくは両方が大怪我をしそうなくらいにエスカレートした場合は止める必要がありますが、止め方にもコツがあります。
目次
犬の喧嘩の止め方
犬が本気で喧嘩をしている時、それを止める側はとても危険なので、まずしっかりと心構えをして下さい。
犬が本気で相手を攻撃する時は急所を狙いますから、軍手の他に棒を用意した上で、首にタオルを巻き、急所を守りましょう。
用意する棒は長柄のものが好ましいです。
この棒は犬を叩くためではありません。
取っ組みあっている犬の間に棒を割り込ませ、引き離すためのものです。
犬の噛む力は強いので、軍手だけつけた手を犬の口に近付けてはいけません。
棒を使っての引き離しに成功したら、別々の部屋に連れていき、落ち着かせます。
犬の喧嘩をやめさせるために飼い主が出来ること
飼い主が群れのリーダーとなる。
もし、犬が縄張り争いをしているのなら、リーダー不在だからです。
縄張りはリーダーのものなので、人間がちゃんと犬のリーダーをしていれば、この喧嘩は起こりません。
複数のオス犬を飼っている場合は元々、喧嘩が起きやすい状況でもありますから、飼い主がきちんと犬たちの手綱を締める必要があります。
去勢避妊手術
メス1頭をオス犬が取りあっている場合、喧嘩の止め方は去勢か避妊手術しかありません。
平等に犬に接する
飼い主がある特定の犬だけをひいきにすると、嫉妬した他の犬に攻撃されることがあります。
過去にはひいきされた犬が飼い主の見ていない間に、他の群れの犬たちから攻撃され、命を落とした事件もあります。
それだけ犬にとって序列というものが重要ですから、飼い主は全ての犬を序列順もしくは平等に可愛がる必要があります。
別々に食事をさせる
犬が食事中にドライフード1粒でも別の犬に横取りされた場合、横取りをした犬を攻撃し始めることがあります。
自分のエサを守るために、過去に横取りした犬を排除しようとするのです。
その場合は別々の場所で食事をさせましょう。
問題の犬同士を別々の場所で生活をさせる。
性格が合わないなど様々な理由により、犬同士気が合わないことがあります。
その場合は顔を合わせないように別々に生活をさせます。
専門家に相談をする
犬の本気の喧嘩は人間にとっても危険なものです。
原因が分からないようであれば、ドッグトレーナーなど犬の行動に関する専門家に相談をしましょう。
ドッグトレーナーにも得意不得意があるので、一度、専門家に頼んだからダメだったと言わず、対処してくれる専門家を根気強く見つけましょう。
まとめ
犬の喧嘩の止め方は長い棒を持って、喧嘩をしている犬との間に割り込むことです。
安易に手を出せば、大怪我をしてしまいますから、気を引き締めてかかりましょう。
その後は原因を見極めて、それに応じた対策をし、喧嘩そのものを発生させないようにするのが無難な止め方になります。
本気ではない喧嘩は犬の社会では一種のコミュニケーションなので、止める必要はありません。