犬のしつけの時に、犬が嫌な音を使いしつけをする方法があります。
犬に誰がやったのか分からない状態にすることを天罰方式と言います。
無駄吠え対策のために効果がある場合があります。
天罰方式は犬が吠えたら、嫌な思いをさせるというトラウマを植えつけるやり方です。
人間にたとえると、無駄口叩いたら、訳も分からず、大音量が即座に鳴るということです。
何故、無駄吠えをしてはいけないのかを理解させるというしつけ方ではありません。
しかし、効果がある場合もありますので、行い方を解説します。
目次
犬にとっての嫌な音とは?
機械音
自然界に存在しないため、犬にとって理解が出来ないからです。
甲高い音
聴覚の優れた犬にとって、甲高い音は不快です。
突然の破裂音
雷や花火、爆竹といった類です。
しつけではこれらの音を使います。
嫌な音を使ったしつけのやり方
行う前に犬と人の信頼関係がきちんとあること
しっかりと信頼関係があれば、犬は、「何故、吠えた時に飼い主は自分にとって不快な音を出したのだろう? きっと意味があるはずだ」と考えます。
それにより、「吠えることはいけないことだ。吠える必要はない」と理解し、吠えなくなります。
飼い主が行ったことを悟らせない天罰方式でも信頼関係は大切です。
信頼関係を築き直したことで、問題行動が減ったケースも多いからです。
なお、犬が家族のリーダーになっている場合、吠えるのは群れの仲間(飼い主)と縄張り(家)を守るためです。
犬は正当な理由で吠えているのであり、守られている側の飼い主が何をしたって犬は吠えます。
飼い主がリーダーとなっていれば、群れの仲間(犬)と縄張り(家)を守るのは飼い主の仕事になります。
そのため、犬が吠えても飼い主がすぐに止めることが可能です。
運動不足を解消し、犬の狩猟本能を満たす
犬が心身ともに満足するまで疲れれば、犬の問題行動は減ります。
犬は運動不足を解消し、狩猟本能や好奇心を満たせば、問題行動が減るケースがあります。
散歩に行った後に、一緒にボールで遊んだりして犬の狩猟本能を満たしたり、転がせばおやつが出てくるおもちゃを与えましょう。
犬によっては散歩程度では体が疲れない場合がありますので、よく社会化した犬ならば自由に走り回れるようなドッグランに行くのも良いでしょう。
犬が吠えた時に嫌な音を出す
金属製の灰皿を犬の近くの床に投げつけたり、たくさんのペットボトルを入れた袋を犬の近くの床に投げつけます。
他には、犬が吠えたら、超音波が鳴る道具も市販されています。
犬が吠えると嫌なことがあると学習し、嫌な思いをしたくなければやめます。
嫌な思いと感じない、嫌な思いをしてでも吠えなければいけないものがあれば、止められません。
音は慣れるので、全てのしつけで行うことはせず、無駄吠えが酷い時だけといったように限定して使って下さい。
まとめ
犬の無駄吠えのしつけに嫌な音を使うことは有効な場合もあります。
犬が飼い主としっかりとした絆があれば、「何故、飼い主は嫌なことをしてくるんだ?」と考え、「やめればいいんだ!」と判断します。
飼い主が、「ダメ!」と叱っても人間の声が犬に届いていない、もしくは応援されていると犬と感じ、止まらない場合もあります。
犬は女性の声では怒られていても応援されていると感じることがあるので、道具を使うのは有効です。
音によっては犬に効果があるものとないものがあるので、嫌な音を見つけて下さい。
一方で、絆がない場合や犬がリーダーとなっている場合、道具を使ってもダメなこともあります。
その場合は道具に頼ろうとするより、ドッグトレーナーの元に通うか出張してきてもらって、犬との接し方を学んで下さい。
飼い主が直接、ドッグトレーナーから接し方を学ばずに、犬だけをしつけの施設に預け、ドッグトレーナーにしつけを全て任せるのはおススメしません。
ドッグトレーナーの言うことはよく聞くけれど、肝心の飼い主の言うことは聞かないという犬がよく見受けられるからです。
これは飼い主の犬への接し方の問題であり、犬に言うことを聞かせるには、飼い主が犬に認められる必要があるのです。
稀に、吠え止まない犬の中には先天的な障害を持つものもいるようですから、その場合は病院に相談し、精神安定剤などの投薬を検討しましょう。