犬が人間と楽しく暮らすためにもしつけは大切です。
トイレトレーニングなどの社会化に関するしつけは生後2ヶ月から3ヶ月頃に家に来た時から始まっています。
そして、生後4ヶ月ほどから、「おすわり」「待て」「ふせ」「おて」といったトレーニングを始めます。
特に、「おすわり」は全てのトレーニングの基本になるため、とても大切なものです。
しかし、1回にどれくらいの時間をやればいいのか分からないという方も多くいます。
1回に費やす時間はどれくらいなのかをお伝えします。
「おすわり」「まて」「ふせ」「おて」を行う時間
犬の集中力は長くても10分から15分ほどしか続きません。
そのため、1回のトレーニングに費やす時間もそれくらいにします。
多くの犬たちは人間たちの用途によって、交配を繰り返されていて、吠えるや噛むといった特定の性質が強まったり、逆に弱まったりしています。
そのため、習得に時間が掛かりやすい犬種も存在しますし、個体差もあります。
他の飼い主さんから、1日で習得したと自慢されても根気を大切に訓練を続けましょう。
時間は関係のないしつけ
時間が関係のないしつけも存在します。
それは犬が飼い主を差し置いて、リーダーのような行動をした時です。
犬はどんな環境下でもリーダーを決めて暮らしをする生き物であり、飼い主がリーダーらしくしていないと、「僭越ながら、家族を守るために頑張ります」とリーダーに就任してしまいます。
犬がリーダーになってしまうと、家の中はめちゃくちゃになってしまいますし、来客や散歩中に何をするか分かりません。
たとえば、飼い主がいくら静止しても散歩中に犬がリードを強く引っ張るなどの問題行動は、犬が飼い主をリーダーと認めていない証拠です。
犬にリーダーと認められるためには信頼を得る必要があり、飼い主が、「10分経ったから、もう犬の好きなようにさせよう」という風にしてはいけません。
犬にはどちらが正しいか分かりませんし、結局は好きに振る舞ってもいいと考え続けることになります。
犬が反抗期を迎えた生後7ヶ月頃から12ヶ月頃には、犬も人間の反抗期のように問題行動をすることもあります。
たとえば、いつものトイレでしないや散歩で飼い主に従おうとしないといったことです。
これは、犬が群れの中で自分の存在を確立しようとあがいている時期ですが、これを認めてしまうと、結局は犬がリーダーとなってしまいます。
そのため、人間は犬の前では常に毅然さと穏やかさを心がけ、犬の信頼を得るように努力をします。
まとめ
犬のしつけを行う1回での時間は10分から15分ほどにします。
理由は犬の集中力がそれくらいしか続かず、飽きるからです。
行う時は犬が楽しく出来るように工夫もします。
時間が関係のないしつけも存在します。
それは、犬がリーダーらしい行動をとった時です。
1度だけであったとしても犬はリーダー就任のチャンスを得ており、この積み重ねが最終的には犬をリーダーにしてしまいます。
何故、犬は序列を決めたがるのか不思議に思う方もいるかもしれませんが、元々は犬の先祖である狼の習性です。
群れで狩りをするために、犬の中でも序列を決め、組織化しているのです。
人間は狼のこの習性を利用して、仕事の相棒としました。
この習性は現在の犬にもあり、人間はそれを利用して、犬を現在も飼っているのです。