犬に仰向けになってもらうごろんは犬の芸の1つです。
芸ではあるのですが、マッサージをしてあげたい時やお腹や足の異常を知りたい時にも便利でもあります。
芸を覚えるのは犬と人の絆を深める意味でもとっても良いことなので、余裕があればしつけてみましょう。
目次
基本のごろんのしつけ方
(1) 伏せをさせる。
伏せが出来ない場合はまず伏せを習得します。
(2) おやつを犬に見せ、背中のほうへ持っていき、体を転がりやすい体勢にする。
うまくいったら、犬が転がりやすいように、おやつを持っていない手で、転がるのを補助します。
犬は立ち上がらないように、首だけでおやつを追いかけるのが理想ですが、柴犬など一部の犬は骨格の問題で立ち上がりやすいです。
(3) うまく転がることが出来たら、「ごろん」と言い、おやつを上げ、褒める。
転がった体勢と「ごろん」という言葉を結びつけて覚えてもらいます。
以上を繰り返し、犬が「ごろん」のコマンドを覚えたらしつけは成功です。
その他のごろんのしつけ方
・店偶然に頼る。
犬が偶然、仰向けになっていたら、「ごろん」と声を掛け、おやつをあげます。
これを繰り返し、仰向けの体勢と「ごろん」を関連付けます。
・協力者に犬役を頼む。
犬は他の犬や人の様子をよく見ていて、真似をすることが出来る動物です。
そのため、犬の近くで犬役の協力者に、「ごろん」と言って、協力者がごろんをする、ご褒美に褒めて、おやつを与えることを繰り返してみます。
この時、「ごろん」という人は人に与えるおやつと犬用のおやつを持ちます。
犬が、「仰向けになるだけでおやつをもらえるのか」と興味を持ち、真似をする可能性があります。
真似をしたら、「ごろん」と言って、おやつをあげ、褒めて下さい。
犬が興味を示さなかった場合、早々にやめて下さい。
まとめ
ごろんは芸の1つですが、お腹や足の異常が見やすいので覚えておくと便利です。
基本のしつけ方では犬が伏せを覚えている必要があります。
体の固い犬種によっては伏せでごろんまで誘導するのが難しい場合がありますから、他の方法を試したほうが良いでしょう。
ごろんを覚えるかどうかは犬の年齢と犬種によってある程度、左右されます。
しかし、芸を覚えることは飼い主と犬の遊びにうってつけですし、犬の脳にも良い刺激になりますから、芸好きの犬にはどんどん教えて楽しみましょう。
犬のボディランゲージで仰向けで腹を見せることは服従を意味するから、ごろん成功のコツは飼い主と犬の信頼関係だというものもあります。
しかし、犬にとっての仰向けは服従だけを示すものではなく、遊びも意味しますし、特にこれといって意味がないこともあります。
では、犬と人との間に信頼関係が不要かといえば、それも違います。
見知らぬ人より親しい人のほうがいいという感情を犬は持っているからです。