子犬の時にトイレトレーニングをしたけれど、成犬になったら、トイレを失敗するようになってしまった。
飼い主が変わり、生活環境も変わり、トイレを失敗するようになってしまった。
子犬の時にトイレトレーニングが失敗してしまい、オムツが今も外せない。
事情は様々ですが、成犬になってからトイレトレーニングをやり直すことは珍しいことではありません。
成犬のトイレトレーニングをどうやり直せばいいのかをご説明します。
目次
成犬のトイレトレーニングの方法
(1) 犬を観察し、排せつしやすいタイミングを探る。
主に、犬がトイレに行きたくなるタイミングは運動後、食事後、起床直後が多いですが、犬によって違いがある可能性もあるので、しっかり確認して下さい。
(2) 犬が排せつをしやすいタイミングの時、もしくは排せつしたそうな時にトイレに連れていく。
トイレから出ないように、サークルで囲っておきます。
(3) 「チー」「ワンツー」などの掛け声を言いながら、排せつを促す。
排せつを促す掛け声は1つに決めて下さい。
排せつをするまで続けるのが基本ですが、最初は犬は緊張で出来ないかもしれません。
その場合は犬が疲れてはいけないので、30分ほどで切り上げ、サークルの外に出して下さい。
サークルに入っている時に、飼い主が怒ると、犬は次回からサークルには入りたがらないので、絶対に叱らないで下さい。
(4) トイレで排せつをしたら、褒める。
上記のトイレトレーニングを繰り返し、犬がトイレの場所を覚えたら成功です。
しかし、成犬なので時間が掛かることを覚悟する必要があります。
成犬のトイレトレーニングの注意点
部屋中の様々な場所におしっこをする場合
マーキングをしています。
可能な限り、犬がマーキングしたくなるようなものを片付けます。
マーキングをされたあとは消臭効果のあるものできれいに掃除をします。
もし、改善しないのなら、マナーパンツをさせるというのも選択肢です。
犬の年齢が5歳以上の場合
トイレトレーニングをやり直すには年齢的に厳しいかもしれません。
それまでの生活や習慣を変えるのはなかなかに大変です。
しかし、覚えないこともないと思うので、やってみる価値はあるでしょうが、犬にストレスを掛け過ぎないことです。
病気や障害の場合
犬によっては病気や障害が原因になって、トイレがうまく出来ない場合もあります。
その場合はトイレトレーニングではどうすることも出来ないので、治療をしましょう。
まとめ
成犬のトイレトレーニングのやり直しは不可能ではありません。
しかし、長い時間が掛かります。
犬が高齢であればあるほど、たくさんの時間が必要です。
留守がちなお宅で、時間がないことを言い訳に子犬の時のトイレトレーニングが疎かになってしまったという家庭があります。
犬が成犬になった頃にトイレトレーニングに充分な時間が確保出来るようになったのなら、トイレトレーニングをやる価値はあるかもしれませんが、もしないのなら、オムツを受け入れることも1つの選択肢です。
他にも、犬が外でしか排せつを出来ない犬の場合も室内でのトイレトレーニングを諦め、犬の個性として受け入れ、嵐の日でも犬と外に行くと覚悟を決めたほうが心が楽になる場合もあります。
成犬のトレーニングはそれくらい大変だと思って下さい。