一般的にちんちんと呼ばれるお尻を床や地面につけて立ち上がるポーズのこともちょうだいと呼ばれます。
しかし、この記事では犬が口にくわえたものを飼い主に渡すことをちょうだいと呼び、そのしつけ方について書きます。
ちょうだいが出来るようになると、犬の誤飲阻止の可能性が上がりますから、楽になります。
遊びながら、簡単にしつけることが出来るのでやってみましょう。
目次
遊びながら、犬のちょうだいをしつける方法
(1) 犬に持ってこいを教える。
犬だけで遊んでもちょうだいを覚えてはくれないので、一緒に遊ぶために持ってこいが必要です。
(2) おもちゃやボールを使って、遊びながら持ってこいをする。
(3) 犬に、「ちょうだい」と言いながら、口にくわえているものを取ります。
犬が素直に渡してくれるかもしれません。
(4) 犬からくわえているものをもらったら、褒めます。
ご褒美としておやつを与えてもいいですし、遊びを続行しても構いません。
(5) 遊びをやめるために、ちょうだいを使わない。
ちょうだいでおもちゃをもらい、片付けると、犬は、「おもちゃを渡すと、遊びが終わる。渡したくない」と考えるかもしれません。
そのため、遊びをやめる時は、おしまいや終わりという別のコマンドを用意しましょう。
ちょうだいを成功させるコツ
独占欲や執着心は犬にもあり、一度手に入れた物をたとえ飼い主とはいえ、他の人に渡すことは抵抗があります。
この気持ちを和らげるのが飼い主と犬の信頼関係です。
ちょうだいが成功するのは、犬が、「飼い主さんは自分が渡したものをまた自分に渡してくれる」と分かっているからです。
信頼関係は普段から一緒に遊んだり、過ごすことで育まれます。
一緒に過ごすといっても意味なく撫でたり甘やかすことでも厳しくすることではなく、バランスが大切です。
しつけでは飼い主は毅然としていることが大切だと言われ、飼い主の中には犬を見ることも極力せずに冷たい態度を取る人もいます。
結果、絆が育まれないということがたまにあります。
ここでいう毅然さとは犬を守り、育てるための強さであり、良いことは良い、悪いことは悪いとしっかり犬に伝えるということです。
犬をむやみに可愛いからと悪いことを教えずに甘やかすとわがままになり、噛み癖がつくこともあります。
そのように犬がなったのは飼い主の心の弱さが原因です。
つまり、毅然さとは飼い主の心の強さという意味ですから、犬と正しく接し、可愛がることはたくさんして下さい。
そうでなければ、犬だって楽しくありませんし、飼い主にどう接すればいいか分からなくて困ってしまいます。
まとめ
ちょうだいのしつけがうまくいくコツは飼い主と犬の絆です。
犬は自分がくわえているものを他の人に渡すことに抵抗感があり、「渡してもまた自分に戻ってくる。遊びは続く」と安心できて初めて、喜んで渡してくれます。
そのため、ちょうだいがうまくいかない場合はしつけや接し方が間違っていたり、足りないことがあるので、犬との生活を見直しましょう。