1頭飼い始め、慣れた頃にもう1頭を迎えたところ、オス同士で喧嘩をするようになってしまった。
このようなことに悩む多頭飼いの飼い主は少なくありません。
元々、オス犬はお互いの優劣をつけるため、喧嘩をするようになっています。
上手く収まればいいですが、収まらないことも往々にしてありますし、喧嘩を止めようとして手を噛まれてしまうことすらあります。
犬同士が喧嘩をするようになってしまった時、飼い主はどのような方法で止めればいいでしょう。
目次
人間が止めることが出来ないオス同士の喧嘩とは?
まず、オス同士が喧嘩をする理由がメス犬を取りあうものである場合、人間が止めることは出来ません。
犬はオスとメスのつがいが基本であり、1頭のメスと2頭のオスではオスが余ります。
そのため、どちらかの命が奪われるまで戦いは続けられます。
この場合はメスを避妊するか手放すかオスを去勢するか手放すかです。
オスを去勢すれば、男性ホルモンが少なくなるので、多少性質も穏やかになる可能性があります。
避妊や去勢は簡単で危険の少ない手術とはいえリスクがありますから、飼い主の選択次第です。
喧嘩を止めるには主従の徹底から
飼い主の中には、犬のリーダーになるという言葉は軍隊のようで抵抗があるという人もいます。
別の言い方では、人間が犬の親になるです。
重要なのは言葉ではありません。
リーダーでも親でも、人間が犬より上の立場になりましょうと言っていることに変わりはないからです。
犬との生活は体育会系のように上下関係が重要視されます。
飼い主がきちんと犬より上の立場になれば、犬が威嚇を始めた時に、「ダメ!」と叱り、やめさせることも出来ます。
飼い主が犬の喧嘩を止められないのは犬に上の立場としっかりと認められていないからです。
これは喧嘩をしている犬がオス同士であろうが、メス同士であろうが関係がありません。
犬におすわりや待てをしっかりと行い、遊びの時も散歩も飼い主が主導権を握ります。
犬が威嚇を始めた時に、「ダメ」と叱った時に犬がやめたら、褒めてあげます。
犬は飼い主に怒られ、ショックから怖がったり不安がっていることがあるので、叱った後はたくさん可愛がったり遊びましょう。
まとめ
犬を飼育しているのがオス同士であれば、喧嘩は避けて通ることが出来ないものです。
即座に優劣がつけばそこで終わりですが、優劣がつかないこともしばしばです。
去勢をすれば、喧嘩は収まる可能性もありますが、去勢にはリスクもありますから、判断は慎重に行う必要があります。
犬の相性がよほど悪くない限りは、飼い主が犬の上の立場になることで威嚇の段階でやめさせることも出来ます。