犬のトイレは1つだけのほうが管理は楽ですが、多頭飼いをしていて犬同士の仲が悪いなどの理由で複数設置したい方もいることと思います。
大抵の場合、犬のトイレは1つだけなので、複数設置してもいいものなのかどうか迷われている方もいると思いますが、複数個の設置に関して問題はありません。
ただ、いくつかの注意点があります。
目次
子犬の場合は、すぐにトイレを複数設置しなくてもいい
子犬は排せつの間隔が短いため、ケージの中にトイレと寝床が一緒でも問題ありませんから、トイレは1つだけで構いません。
しかし、今後、成長していくと、寝床とトイレが一緒になっているのが嫌というタイミングが来ます。
犬は子犬でない限り、寝床とトイレを一緒にするという習性がないからです。
トイレを増やすなら、ケージの中で排せつをすることを嫌がるようになった時です。
飼い主が出掛けるときだけ犬をケージの中に入れ、その中にあるトイレで排せつをしてもらい、普段は別に設置したトイレでしてもらうという方法です。
なお、犬と人との信頼関係がしっかりとあるのなら、夜、犬に眠る場所を自由に決めさせてみて下さい。
ケージの中ではなく、ソファの上や飼い主の近くや一緒に眠りたがることが多いと思います。
もし、一緒に眠りたくない場合は飼い主の側に寝床を用意し、誘導して、そこで眠らせて下さい。
朝になれば、犬がケージに行き、排せつをするかもしれませんので、増やす必要がなくなるかもしれません。
新しくトイレを設置する理由がカーペットやソファへの粗相の場合、効果はないかもしれません。
カーペットやソファの感触がペットシーツと似ているので、トイレと間違ってしまうのが原因の場合があるからです。
もし、飼っているのが小型犬で、トイレを完璧に覚えていない子犬ならば、ペットシーツではなく、トイレを猫砂に変え、少しずつ慣らしていくことで解決するかもしれません。
なお、犬のトイレが猫砂でも問題はありません。
多頭飼いの犬の複数のトイレ設置について
仲が悪いなどで、出来るだけ犬同士の顔を合わせないように生活をさせたい場合は、トイレも新しく設置するほうがいいでしょう。
別に仲が悪くなくても、トイレが汚れていると、排せつをしないという犬がいる場合にも複数のトイレ設置は有効と思われます。
トイレを新しく設置する時は新しいトイレの場所を教えることを忘れないようにして下さい。
教えなくても自然と出来る子もいるでしょうが、念のため教えましょう。
まとめ
犬のトイレを複数設置することについては特に問題ありません。
仲が悪い犬同士を会わせたくない時にも有効です。
ただ、子犬にはいきなり2つのトイレの場所を教えるのは難しいので、成長した後に必要に応じて、トイレを増やしていきましょう。
複数、トイレを設置した場合、犬は1つしか使わないこともあります。
しかし、おしっこはAのトイレ、うんちはBのトイレや留守番中だけはケージでのトイレでして、あとは別の場所のトイレといったように犬も使い分けるようになることもあります。
トイレの手入れや掃除が大変になるというデメリットはありますが、ずっとケージにだけトイレを設置すると、犬が嫌がるようになります。
改めて、ケージでトイレをさせるためには長い時間のトイレトレーニングが必要になりますから、複数のトイレを設置するというのも犬のトイレで困った時の選択肢の1つになります。