子犬には外で排泄をしてほしい……。
室内でトイレをするようにしつけをしたけれど、やっぱり外でトイレをしてほしい……。
そういう方も少なくはないようです。
メリットは片付けが手軽、室内に臭いがしないといったものですが、デメリットもあるので、理想は室内と屋外両方で排泄が出来るようになることです。
犬のトイレを外でさせたい時のしつけ方
子犬ならば、排泄をしたそうな素振りを見せたら、外に連れて行き、排泄をさせます。
これで、外での排泄が習慣化します。
まだ膀胱が小さく、一晩、我慢することは無理なので、子犬が眠っている場所にもトイレを設置しましょう。
成犬ならば、犬がトイレで排泄をしている時に、「ワンツー」と掛け声を掛け、排泄の合図を覚えさせます。
その後、犬が、「ワンツー」=排泄と関連付けて覚えた頃に、外で「ワンツー」といって排泄を促します。
上手く排泄をさせるために、食後など排泄しやすい時間に散歩に行きましょう。
ただし、大型犬の場合は違うタイミングにして下さい。
理由は大型犬は食後すぐに運動をすると、胃捻転になる可能性が高いからです。
そのため、犬が朝起きてから排泄をする前に外へ行きましょう。
犬のトイレを外にするメリット・デメリット・注意点
メリットは縄張りや巣で排泄をしたくない犬の習性から見ても外トイレは理想的で、覚えるのも早いでしょう。
注意点としては犬のトイレは散歩の時だけで大丈夫と思っているのなら、大間違いです。
膀胱炎や腎臓病予防のために、1日数回はトイレに連れていかなければいけません。
具体的な回数は犬の体質によるので分かりません。
最大のデメリットは、外トイレは犬の習性にもっとも適しているので、飼い主が室内で排泄をしてほしいと思う日が来たとしても変えられない可能性があります。
散歩で排泄させている場合、飼い主が病気の日も足が悪くなったりしたとしても、どんな天気の日でも排泄に行く必要があります。
庭で排泄をさせる場合、排泄の臭いがするようになります。
飼い主は感覚が麻痺することが多いので気付かないことが多いですが、近所にまで排泄物の悪臭が届く場合がありますから、ご近所トラブルになったり、嫌がらせを受ける可能性は否定出来ません。
フンは穴を掘って埋め、おしっこの臭いは消石灰を水で溶いた石灰水を巻くことで緩和させることが出来ます。
石灰水としてホームセンターの園芸コーナーで売っている場合がありますが、売っていない場合は消石灰と水を混ぜて作ります。
用意する石灰は必ず消石灰にします。
石灰によっては効果がないものや水を加えるだけで発熱するものがあります。
自然由来だからとホタテや牡蠣の貝殻のものを使用しても効果はなく、逆に貝臭くなります。
まとめ
犬のトイレを外にするメリットは犬の習性にもっとも近い自然な排泄なので、覚えやすいということです。
しかし、デメリットは犬にとって自然ということはもっとも快適な排泄ということですから、室内で排泄をさせたいと飼い主が思うようになったとしても変えられない可能性があります。
屋外の排泄はたとえ自分の家の庭だとしても悪臭によるトラブルに発展する可能性は否定出来ませんから、現代日本の飼育環境では積極的に推奨出来るものではありません。