散歩を開始した頃から、犬がトイレを家でしないと悩む飼い主は多いです。
そのため、嵐の日だろうが飼い主が病気の日だろうが散歩に行かないといけないと嘆く人もいます。
犬にとっての散歩とは野生化における獲物を探す探索行動の代替行為や縄張りの見回りですから、本来は排せつとは関係がありません。
しかし、一方で犬は寝床を汚さないように、巣穴といった住まいで排せつをしないというのも事実です。
そうはいっても、時間は掛かりますが、トイレを室内でさせることは出来ます。
犬がトイレを家でしない理由
犬にとって散歩は縄張りの見回りでもあるので、放っておくとマーキングを好きにします。
排せつも同様です。
ほとんどの場合のトイレを家でしない原因は飼い主が散歩中に犬のマーキングや排せつをコントロールしなかったからです。
室内では、寝床とトイレが隣り合っているか近い場所にあり、犬がそこではトイレをしたくないというケースもあります。
他には、室内で排せつをしていたら、叱られたや嫌なことがあったといったようなネガティブな出来事があったのかもしれません。
犬を家でトイレをさせる方法
(1) 散歩中に、犬が排せつをしている最中に、「チッチッ」や「トイレ」と声を掛け続け、言葉とトイレを関連付ける。
「チッチッ」や「トイレ」という言葉はトイレコマンドになります。
犬がトイレコマンドを覚えたら、室内でのトレーニングに移ります。
トイレコマンド=排せつの合図=排せつを行うという覚え方です。
(2) 犬の排せつ物がついたペットシーツを用意し、トイレに置く。
臭いがしているところが、犬にとっての排せつ場所になります。
寝床とトイレが同じ場所、もしくは近い場所では犬は排せつしたがらない場合があります。
この場合は寝床とは離れた場所にトイレを配置したほうが犬も従いやすくなります。
飼い主が平日は仕事で留守なので、ケージに寝床と一緒に入れているという場合はそれ以外にもう1つトイレを設置すると問題が改善する場合があります。
(3) 翌日、散歩に行く前に、トイレに連れていき、トイレコマンドを言う。
犬がトイレコマンド=排せつの合図=排せつときちんと覚えていることが肝心です。
うまくいったら、犬を褒めます。
ケージで犬とトイレを囲った上で、トイレコマンドを飼い主が言い、排せつをするまで出さないという方法もあります。
しかし、この方法は犬がトイレ=閉じ込められるという考えをする可能性も少なからずあります。
ここでの目的は室内でのトイレ場所を犬に教え、犬がトイレを、排せつしてもいい場所と覚えることです。
もし、出来なかったとしても絶対に叱らずに、毎日、続けて下さい。
新しいしつけに犬も混乱することがあるでしょうが、もしトイレでない場所で排せつをしてしまったとしても叱ってはいけません。
犬が、排せつ=悪いことと覚える可能性があるからです。
(4) 散歩中に飼い犬の自由にさせない
犬主導で散歩をしているので、犬が排せつやマーキングを自由にしてしまい、外で排せつという習慣を犬が作ったのです。
犬にとって外での排せつが自分に合った習慣であれば、当然、トイレを家でしないようになります。
そのため、散歩では飼い主が主導権を握りましょう。
犬が電柱の臭いを嗅いでも、飼い主が主導権を握っているので歩き続けます。
犬にとって散歩はストレス解消に大きな役目を果たしますが、排せつをする時間ではないと飼い主が行動で教えます。
犬には言葉が伝わりませんので、飼い主の態度が犬にとっては行動指針になります。
まとめ
犬がトイレを家でしない場合の大部分の原因の多くは飼い主にあります。
犬主導による散歩をした結果、外で排せつをするという習慣を飼い主が知らず知らずのうちに犬に作らせてしまったのです。
きちんと、飼い主が犬を主導して、散歩をすれば、犬に散歩=排せつという習慣は生まれなかった可能性が高いです。
ただし、寝床とトイレが一緒になっていたり、場所が近い場合は犬が排せつ物の臭いを嫌がり、家でしない可能性があります。
その場合はトイレを別の場所に移したり、寝床とは遠い場所にもう1つ作ってあげましょう。