人間よりも犬のほうが早く老いてしまいます。
長い間、一緒に暮らした証でもありますが、老いた老犬は体が衰え、病気なども出てくるのでケアが必要になってきます。
老犬で多い症状が落ち着きがないというものです。
原因は何か、飼い主は何をしてあげられるのでしょうか。
目次
病気の可能性
最初に考えられる原因としては認知症です。
認知症は脳の機能低下により、様々な症状を引き起こします。
昼夜逆転や徘徊、吠えるといった症状が主ですが、情緒不安定となり落ち着きがないという症状が出ることもあります。
クルクルと自分の尻尾を追い掛けるようにその場を回っていたら、認知症の可能性が高まります。
その他としては甲状腺機能の低下も考えられます。
どちらにしても早急に治療をしてもらう必要がありますから、動物病院に相談をしてみましょう。
治療により、症状が落ち着く可能性があります。
老化の可能性
老化によって視力や聴力が衰えたり、関節が痛くなったりして、不安やストレスから落ち着きがない可能性があります。
視力や聴覚の衰えには嗅覚を使うように教えることで落ち着く場合がありますが、老犬なので嗅覚も衰えている可能性は否定出来ません。
嗅覚を使うように教える方法は、飼い主がおやつを持って、犬の鼻先に当て臭いを嗅がせ、そのお菓子を犬に追い掛けさせます。
これを遊びとして繰り返していく中で、犬が嗅覚を使うことを覚えるのが理想ですが、嗅覚も衰えている場合、あまり効果はないかもしれません。
体に痛みを覚えている場合も落ち着きがないことがありますから、マッサージの時、触られるのを嫌がる場所はないか確かめて下さい。
ずっと落ち着きがないという場合はたとえ病気でなかったとしても動物病院で、精神安定剤をもらうことも検討しましょう。
まとめ
老犬に落ち着きがない原因は様々あります。
認知症や甲状腺機能低下といった病気が原因かもしれませんし、高齢化により肉体や視力聴覚が衰えたことによる不安かもしれません。
詳しくは検査をして調べる必要があります。
病気ならば治療が必要です。
病気じゃなかった場合はどう対処すればいいか飼い主も悩むことと思いますが、精神安定剤やリラックス効果がある犬用サプリメントの使用を検討しましょう。
動物病院でもサプリメントはもらえますが、市販もされています。
飼い主は高齢となった犬にあまり無理をさせず、マッサージをしてあげたりしながら、穏やかに日々を過ごしましょう。
元気になってほしいからと老犬を無理やり散歩に連れていっても、体と関節の痛みが生まれ、犬が苦痛を感じるだけだからです。