1歳の犬は人間でたとえると、約18歳になります。
そのため、1歳未満の犬は散歩だろうがなんだろうが、落ち着きがないのは当たり前です。
しかし、一部の犬はしつけないと老犬になって弱るか病気になって弱るまで落ち着きがないままです。
とりわけ、落ち着きがない犬が散歩をした時、飼い主は大変な思いをしています。
生来の性格もあるので、完全に落ち着かせるということは難しくても少しは落ち着いてもらいましょう。
どのように散歩をしたらいいのかをお伝えします。
「おすわり」を教え、主従をしっかり確立する
犬は我慢することは苦手ですが、「おすわり」をさせることで感情をコントロールしやすくなります。
そのため、興奮した犬を落ち着かせるには、まず「おすわり」をさせることが大切です。
犬が落ち着くまで、「おすわり」をさせます。
犬はリーダーである飼い主を見て、安心したり、どう振る舞えばいいか考えます。
そのため、飼い主はつねに毅然とし穏やかにしていることが大切で、驚いたり怖がったり不安がってはいけません。
犬のリーダーになるためには強い精神力が必要ですが、常に毅然としていれば、服従訓練をしなくても犬は飼い主に自然と服従するようになります。
飼い主が主導権を握り、散歩前に少し犬と遊ぶ
(1) 散歩の前に犬とボール遊びなどをして、少し疲れさせる。
(2) 飼い主が最初に家を出る。
犬の世界では前を歩くのがリーダーであり、他の犬を守る義務を持ち、主導権を握ります。
人間が犬のリーダーなので、犬が最初に家から飛び出してしまう場合は家の中に戻ります。
人間が最初に家から出るまで、何回でも繰り返します。
犬の世界では主従における例外はないので、一切の妥協をしてはいけません。
うまくいかなくて、疲れた場合は散歩をやめます。
(3) 犬に前を歩かせない。
前を歩くのがリーダーです。
犬が前に出たら、歩くのを止めます。
リードを引いて刺激を与えるのもいいですが、上方向に向かって引くなど犬によってそれぞれコツがありますから、犬に伝わる引き方を探して下さい。
落ち着きがないくらいに血気盛んな犬は飼い主が歩かないことやリードを引かれていることに気付かずに前を歩こうとしますから、力が強い犬に対して、飼い主はここが頑張りどころです。
力が強い犬だと飼い主の腕への負担も半端ないので、前を歩こうとすると、顔が横を向き歩き辛くなるジェントルリーダーや腰に巻くタイプのハンズフリーリードなどを使用して下さい。
大切なのは、何故、飼い主がこのような行動を取るのかを犬に考えさせ、「飼い主の前を歩いちゃいけないらしい」という答えを出させることです。
(4) 落ち着きがなくなったら、「おすわり」をさせる。
「おすわり」で、犬にはしゃぎたい衝動を我慢させ、「はしゃいじゃダメらしい」と理解させます。
この時、人間は犬に注意を払いながら、毅然とした態度で、常に落ち着いていて下さい。
主従がしっかりしていたら、飼い主の態度を見て、犬も飼い主の真似をしようと頑張ります。
犬が完全に落ち着いたら、大袈裟に褒めてあげます。
しつけが下手な方は叱ることと褒めることが下手な方が多いのですが、褒める時は恥ずかしくなるくらいに大袈裟に褒めて下さい。
叱る時は、怖い顔をして「ダメ!」とこの一言だけにして下さい。
叱る上で大切なのは言葉ではなく、気持ちと気迫です。
まとめ
犬が散歩中に落ち着きがない理由は若いからか生まれつきの性格のどちらかであることが多いです。
若さが理由の場合、犬が4歳くらいになったら落ち着いたなど、ある程度年齢がいけば落ち着いてきます。
しかし、落ち着きがないのは若いからで、そのうち落ち着くだろうと放っておくと、犬が歳を取ったり病気をして弱るまでそのままである可能性もあります。
寿命は犬種によって様々ですが、その場合、病気にならない限りは老いるまでの最低10年間は落ち着きがない散歩を行うことになります。
10年の間で飼い主が老いたり、膝などの疾患により走れなくなり散歩が苦痛になる可能性があるので早いうちに犬が落ち着くようにしつけをしましょう。