いつもはしっかりと夜に寝ていた犬が夜中、落ち着きなく部屋を歩き回っていたり、そわそわしていることがあります。
1日だけならいいですが毎日続いてしまうと、飼い主も心配になってしまいます。
犬が夜中に落ち着きがないのは何故なのかをお知らせします。
目次
犬の心身に問題がある場合
(1) 認知症
老犬になり、認知症になると、昼夜の境がなくなり、夜中でも昼間と同じような行動をするようになることがあります。
認知症の場合、認知能力が低下しているため、落ち着きがない様子で何かを探しているといったこともあるでしょう。
(2) 老化
運動量が低下し、昼間横になっていることが多い老犬は夜の眠りが浅かったり、眠くならないことがあります。
(3) 痛み
痛みから落ち着きがないこともあります。
(4) 高熱
熱により眠れないのかもしれません。
(5) てんかんなどの病気
詳細は獣医で調べてもらって下さい。
(6) 恐怖や不安
過去に恐ろしい思いをした場合、思い出しています。
(7) 昼間怖い思いをした。
昼間の怖いことを思い出していることがあります。
(8) 運動不足
運動量が足りないと、夜に眠らなかったり、夜中に起きることもあります。
(9) 発情
オス犬が発情したメス犬の臭いを感じ、興奮していることが考えられます。
周りにメス犬がいなくても、嗅覚が鋭い犬の場合、遠くの発情したメス犬の臭いを感じ取ることがあります。
飼い主の中には、「ウチのオス犬は発情したメス犬や交尾の様子を見たことがないから、発情はしない」という方がいますが、発情したメス犬の臭いによる刺激ですから、自然と興奮する場合もあるのです。
(10) 何かの音が聞こえている
人間には分かりませんが、犬は耳がとてもいい動物です。
そのため、付近を歩く野良ネコやねずみといった動物の音に反応している可能性があります。
環境による問題がある場合
(1) 犬が寝るのに、適温ではない
人間が眠るのに快適な温度があるように、犬にも快適な温度があります。
気温変動が大きかった場合、夜中とはいえ、起きてしまうこともあります。
(2) 引っ越しなどで環境が変わった
家が変わったのですから、数日間は興奮して落ち着きがないのも仕方がありません。
(3) 寝床が気に入らない
昨日までは良くても、今日は寝床に飽きてしまったや気に入らない点を発見してしまったということもあります。
まとめ
犬が夜中に落ち着きがないのは病気といった心身の問題というよりは、他に原因があることが多いです。
犬の具合が悪そうではない、極端に様子が変ではない、1日や2日で収まったといった場合は深刻になる必要はありません。
しかし、犬が認知症などの病気の場合、これから向き合っていかなければならない問題になり、飼い主の負担もとても重いものになります。
専門家や同じような症状の犬を飼っている飼い主さんに相談をして、負担を減らす方法を考えましょう。