無駄吠えは犬の問題の中でももっとも多いものです。
マンションなどの集合住宅で犬を飼う人も増え、無駄吠えは大きな問題です。
犬が吠えるのをやめさせる方法として、超音波を発する市販のグッズを使うものがあります。
しかし、成功させるためにはポイントがあります。
目次
犬が吠えるのを超音波で止める仕組み
犬が吠えると、音を感知した超音波グッズが犬にとって不快な音を出します。
この超音波は人間には聞こえず、犬の健康にも影響はありません。
犬は、不快な音を聞きたくないから、吠えないようになるというものです。
しかし、この超音波は平気な犬もいて、吠え続ける犬もいます。
犬が吠えるのは先天性の気質や障害、精神的障害が原因であることもあります。
生き物である半面、商品でもある犬は乱繁殖により、性格が他の個体より凶暴なものなどもいるのが実情です。
その場合は犬の問題に精通した獣医師の指導のもと、精神安定剤などの投薬療法を行うことを選択肢に入れて下さい。
犬が吠えるのを超音波グッズで止めるコツ
まず、犬の飼育環境からの見直しをしましょう。
無駄吠えの問題が運動不足やコミュニケーション不足からくるストレスの可能性も否定出来ないからです。
犬が充分な運動と遊びを通して、飼い主とのコミュニケーションの時間を得ることが出来れば、問題行動が減ることは少なくありません。
理由は、充分に遊んで心身ともに満足をしたら、問題行動を起こそうという気にならなくなるからです。
犬にとって居心地が良い住空間となっているか?
トイレはきちんときれいにしていますか?
エサは足りて、おもちゃはありますか?
いたずらをするからという理由でクレートにだけ閉じ込めるとストレスが溜まり、問題行動に繋がります。
犬は本来、走り回る動物なのでケースの中だけの飼育には向いていません。
散歩は犬にとって必要な量をしているか?
散歩は犬にとって、運動不足解消以外にも餌や獲物を探す探索行動の名残ですから、宝物探しの冒険でもあるのです。
犬は持久力に優れ、1日30キロ走り回っても元気という個体もいますから、普通の散歩では物足りない可能性もあります。
運動好きな犬にとっては走り回ったり、穴を好きなだけ掘ったりする時間が必要です。
犬ときちんと遊んだり、構っているか?
犬は好奇心が旺盛な動物ですし、狩猟本能などを満たさないとストレスになります。
それに、いつも1人では人間と同様に、退屈をします。
そのため、ボール遊びをしたり、隠したおやつなどを探させるといった遊びをする必要があります。
他にもマッサージをしてあげるなど、コミュニケーションを大切にしましょう。
まとめ
超音波のグッズで犬の無駄吠えを防止することへの効果については、個体差があります。
超音波の音を気にしないもしくは気にならないくらいにストレスが溜まっている犬には効果はありません。
犬の問題行動の原因は先天的な要因でない限り、しつけに失敗したか運動不足などの環境に原因があります。
最近、時間がなくて犬とあまり構ってあげられないという場合も問題行動の原因です。
犬は小さな子どもと同じようなものですから、問題を起こしている場合はグッズを使う前に、しっかりと原因を突き止め、正面から向き合うことです。
そうでなければ、無駄吠えは止んだけれど、家具を破壊するようになってしまったなど別の問題が起こるかもしれません。