犬が来客に吠える。
このような悩みを持っている方は少なくありません。
来客が来る度に恥ずかしい思いをしているという人も多いと思います。
出来ることなら、来客に吠えることはやめてもらって、犬にも穏やかに来客を迎えてほしいものです。
どのようにしつけたらいいのでしょうか?
犬が来客に吠える理由
生後2ヶ月から3ヶ月頃は社会化期と言われ、様々な経験と様々な人や物に会わせる時期です。
この時期に犬が経験した出来事や出会った人は生涯、受容することが出来ます。
そのため、多くの来客をこの時期に迎えることが好ましいのですが、うまくいかなかった場合、社会化不足の状態となり、自分が知らないものを拒絶しやすい傾向にあります。
これが来客に吠える理由その1です。
もう1つは犬にとって家は縄張りなので、縄張りに来た来客を追い払いたいという気持ちが強いのです。
メスでもこの気持ちがある犬もいますが、縄張り意識が強いオスのほうが吠える傾向にあるようです。
犬が来客に吠える時のしつけ方
協力者が必要です。
来客が犬にとってとてもおいしい特別なおやつを与えます。
このおやつは来客がいる時だけもらえるようにして下さい。
犬が特別良い反応をするおやつを事前に見つけておく必要があります。
犬がとびっきり反応するおもちゃでも構いません。
最初は犬が人に近付くことすら出来ず、吠えて人間を追い払おうとするはずですが、絶対に来客は外に出ないで下さい。
来客が家の外に行けば、それは犬にとって追い払いに成功したという意味になりますので、成功体験となってしまいます。
飼い主は犬を叱りますが、この時、声を上げれば、犬は飼い主も一緒に来客を追い払ってくれているんだと解釈をします。
そのため、スリッパや丈夫な定規を床に叩きつけるなどして大きな音を出して下さい。
この時、犬は音を出した飼い主のほうも見ると思うので、本気で怒った顔をして下さい。
犬は人間の本気度を正確に見極めるので、人間が本気にならなければ犬は人を舐めて、言うことを聞きませんから、しつけも効果はありません。
犬が驚いて、吠えなくなった場合は撫でて褒めてあげて下さい。
そして、来客は犬が見ている前で、飼い主になんでもいいのでプレゼントをして、仲良く楽しそうにして下さい。
こうすることで、犬は飼い主にとってその人間は大切な人で悪い人ではないと判断します。
これを犬が慣れるまで、数ヶ月や1年という長い期間でして下さい。
まとめ
来客に吠える犬のしつけで大切なのは何故、吠えるのか? を飼い主がしっかりと把握することと、飼い主が本気になることです。
普段はとても可愛いんだけれど、飼い主の言うことを聞かないことがあるという犬は飼い主がどれだけ本気か、本気となるボーダーラインはどれくらいかをしっかりと把握をしています。
飼い主が本気となるボーダーラインをグッと下げることが大切です。
犬を甘やかす気持ちがどこかに残っているからこそ、しつけが上手くいかないのです。