ブサイクで一躍人気になったわさおという秋田犬がいます。
このわさおは飼い主の菊谷節子さんには大変懐いていますが、菊谷さんの旦那さんには唸り声を上げたり、吠えることもあります。
このように特定の家族だけ吠えられるのは他の家庭にもあり、「何故、私だけ吠えられるのだろう」と悩む人がいます。
犬がある特定の家族にだけ吠えるようになった原因について解説します。
原因は犬との接し方
犬にトラウマを植えつけた
わさおの場合、菊谷節子さんが捨てられていたわさおを自宅に連れ帰った際、旦那さんが菊谷さんに怒ったと言います。
怒った理由は、わさおを連れ帰ってきたことです。
これを見たわさおは、「自分を助けてくれた人を怒ったから、この男の人は嫌な奴!」と思ったのかもしれません。
他のケースでは、とてもやんちゃな犬で、厳しくしつけた結果、しつけを担当したお父さんを嫌い、吠えるようになったことがありました。
その犬は散歩が大好きでしたが、お父さんとの散歩をかたくなに拒み、リードをつけられてもいくら引っ張られてもお尻に根が生えたように動きません。
つまり、家族の中でも特定の人にだけ吠えるのは、犬自身がその人と接していて、嫌な思いをした、もしくは好きな人が嫌な思いをしたことが原因です。
「何故、私だけ?」と思っている人は犬と接していて、なんらかのトラウマを犬に植えつけた可能性があります。
よく、自分の過去を振り返ってみて下さい。
吠えられる人間が犬を甘やかしている
優しい人ほど陥ることが多いのですが、良かれと思って、犬の要求を聞き、おやつをあげたりした結果、犬は特定の人を、「子分」と考えるようになります。
そのため、犬は吠えることで子分に命令をしているのです。
これを要求吠えと言います。
人間が犬を尊重するのは当然ですが、犬が人間に従うことも重要ですので、犬に正しく接しましょう。
接し方を変えた結果、不満を持った犬が反抗をすることも考えられますが、人間を子分と考える犬のほうが危険です。
犬がある日突然、人間に言うことを聞かせるために噛みつき出す可能性があるからです。
そうなると、「どうして私だけ?」と悩むどころではなくなり、犬そのものに近寄ることすら危うくなってきます。
犬との接し方は家族全員で一致させ、優しさと厳しさのメリハリをしっかりと行いましょう。
犬と仲良くなる方法
犬にトラウマを植えつけた場合。
犬に嫌われている人が食事を与えます。
最終的な目標は手からエサを食べるようにすることです。
犬が人間の手を傷つけないように食べるのは、犬がその人間を傷つけたくないからです。
そのような関係を目指します。
散歩にも同行をし、一緒に遊びましょう。
最初は吠えられている人と犬だけで散歩に行くことも1対1で遊ぶことも不可能ですから、散歩に同行をする、遊びも犬が懐いている人と一緒にやります。
ご褒美のおやつをあげる時も、嫌われている人がします。
吠えられる人間が甘やかしている場合
犬がおやつをねだってきた時はお座りをさせ、主導権は人間にあると犬に伝えてから、与えます。
犬がねだったから人間が素直に応じるでは、犬は、「主導権は自分にある。だから、この人間は自分の言うことを聞く。つまり、自分の子分なんだ」と考えます。
犬との行動では常に主導権を人間側が取り、犬をリードして下さい。
その時、犬が尊敬したくなるような穏やかでありながらも、犬にいけないことをきちんと教えることが重要です。
難しく感じるかもしれませんし、犬もプライドがありますから最初は大変かもしれません。
まとめ
「犬が私だけ吠える」という悩みを抱える人は少なくありません。
今回はよくあるケースをまとめましたが、あるお宅ではご主人が帰宅した時や会社に行く時だけ吠えるということもあります。
これはご主人が帰宅して、興奮し吠え、会社に行くご主人に、「連れて行け」もしくは「行くな」と吠えていると考えられます。
犬が特定の人にだけ吠えるのは必ず理由があります。
「私だけ吠えるのはどうして?」と思ったら、しっかりと犬を観察し、過去のことを思い出し、関係性を見つめましょう。