犬の無駄吠えは飼育の上で、もっとも多いトラブルです。
犬が吠えるのはいくつかに分類出来、威嚇吠え、要求吠えなどがあります。
この記事では要求吠えに対しての対策についてお伝えします。
要求吠えとは?
犬が人間に対して、「あれして、これして、あれやりたい」と何かを要求する時の鳴き声が、要求吠えと呼ばれるものです。
人間が犬の鳴き声に応じて、ついつい言うことを聞いていると、犬は吠えていれば自分の思い通りになることを学習し、吠えるようになります。
人間が犬にしつけをされた状態と言えなくもありません。
なんとかするためには、犬に要求吠えは無意味であるということをしっかりと伝え、「なんでだよ!」という犬の不満も受け止める必要があります。
要求吠えの対策
犬が吠える前に、犬の要求を叶える。
要求吠えとは、犬が要求を叶えるために行うものであり、人間が事前に先回りをして叶えていると、要求吠えをする必要がありません。
ただし、この方法は犬に無駄吠えは意味がないと教えるものではないので、飼い主が犬の要求を先回りして叶え続けないと、無駄吠えをします。
無駄吠えがしてから、要求を叶えては意味がありませんし、吠えても要求が叶わないと犬が悟った場合、噛むという行為に発展する可能性があります。
犬が吠え続けても無視をする。
集合住宅などで難しい場合もあるかもしれませんが、要求吠えをする犬に足してのポピュラーな対策です。
しかし、やり方を間違っている方も多いです。
犬が吠えたら、犬を無視するのですが、犬を見てもいけないのです。
犬はアイコンタクトに優れた動物なので、視線を感じただけで、「あともう一押し!」と判断します。
理想は犬が要求吠えをしたら、飼い主は違う部屋に行くかそのまま家を出ることです。
犬は要求吠え=自分の思い通りにするのが目的ですが、人間が要求吠えによりどこかに行くことは目標を果たせないことを意味します。
そのため、吠えることは無駄だと犬が気付けば、時間が掛かってもやめます。
しかし、気付くか気付かないかという察しの良さには差があります。
気付かない場合は要求が叶うまで何時間も吠える場合もあります。
犬に無駄吠えはダメだと教える
定規などの大きな音が出るものを床に叩きつけて、「ダメ!」と叱ります。
犬が黙ったら、褒めるを繰り返します。
この時、ご褒美を少し与えても構いません。
道具で大きな音を出して叱るのは犬には刺激が強過ぎるかもしれませんので、人の声で充分ならばそれで構いません。
なお、お仕置きとして犬を閉じ込めるという人もいますが、犬には閉じ込められることがお仕置きであるという概念はないので、意味はありません。
ただ、飼い主が犬から楽になるための行為でしかありません。
これでは犬に真意は伝わらないので、やめましょう。
まとめ
犬の要求吠えのしつけ時に絶対にやってはいけないことがあります。
それは、ダブルスタンダードを行うことです。
ある時は許し、ある時はダメというのは犬には通用しません。
そのため、飼い主に求められるのは妥協をしないということです。
ダブルスタンダードをやっていると、要求を叶えるために犬が人を噛むようになる可能性も否定出来ません。
噛み癖矯正はドッグトレーナーでもしていない人が多いのが現状なので、難しいケースになります。
すぐ目の前で起きていることも大切ですが、半年後1年後の長いスパンで見ることも大切です。