待てをやらせると、吠えるという犬がいます。
吠えてはいけない時に吠えられては困ってしまいます。
なんとか待ての最中に吠えないようにする方法はないものでしょうか?
目次
基本的な待てのやり方
(1) 食事前にエサを持ち、お座りをさせる。
この時、犬が落ち着くまで待ちます。
興奮をした犬にエサを与えると、興奮は良いことと教えることになるからです。
犬はどんな小型犬でも強力な牙を持っていますし、興奮し過ぎると飼い主の言うことを聞かない状態になります。
そのため、犬の興奮が原因によるトラブルを防止するため、犬が落ち着いている時にエサを与えます。
大型犬の場合、飛びかかられたらエサを奪われてしまうので、リードで繋いだりして行動を制限します。
(2) 犬が落ち着いたら、目の前にエサを置き、食べそうになるのを、「待て」と言い、手で制す。
(3) 少しでも出来たら、食べさせる。
食事前の待ては犬にとってもストレスが大きく、所有欲を強める可能性があるので、長く待たせることはしません。
食事前の待ては長い時間待たせるようなトレーニングを行う時間ではなく、犬にお利口でいることを教える時間です。
食事以外の時に待てを行う時は、エサをおやつに変えます。
この時は遊びとして行うので、犬がストレスにならない程度に待たせて大丈夫です。
徐々に、待てる時間を延ばしていきます。
犬が待ての時に吠える原因と対処法
犬が待ての時に吠えるのは要求吠えと思われます。
要求吠えとは犬が何かの要求をする時の吠え方です。
待ての時に吠えるのは、「エサやおやつを早くちょうだい」と主張しているのでしょう。
吠えられたからあげたでは、犬に、「吠えるともらえる」と覚えさせることになるのでやめます。
この時はエサやおやつを与えずに犬を無視します。
エサやおやつをしまっても構いません。
こうすることで、吠えてももらえない、逆にマズイことになると犬は学習します。
一度でも吠えるのをやめさせるためにエサやおやつをあげてしまえば、もらえるまで吠えることになります。
吠えるのをやめたら、再度、エサやおやつを準備し、やり直します。
もしくは吠える前にエサを与えます。
吠える前にエサを与えれば、吠えることはありませんし、「吠えると自分の思い通りになる」という考えを犬に与える機会も作られません。
まとめ
犬が待ての時に吠えるのは、待たせた時間が長いからかもしれません。
吠えた時に、飼い主がエサを与えると、犬は、「吠えると、エサをもらえる」と学習してしまいます。
テレビなどで芸能人の犬待て選手権のような企画をやっていますが、一般家庭ではそこまでのしつけは必要ないはずです。
本来の待ての目的は競うことではなくて、犬に待たせることで我慢を学ばせ、トラブルを防ぐことにあるからです。
そのため、犬が待てなくなるくらいの時間まで待たせる必要はありません。
人間だって、食事や食事を目の前にして食べられないという状況は苦痛でしかないのですから、犬ならば尚更苦痛です。
犬が吠える前にエサを与えれば、犬は、「吠えるとエサをもらえる」という成功体験をすることが出来ないので、吠えてエサをもらうという手段を学ぶこともありません。