初めて犬を飼った場合、しつけをトレーナーに頼らず、自宅でやろうと考える飼い主もいるでしょう。
犬のしつけで大切なのは、犬が「おすわり」や「待て」といったコマンドが出来ることではありません。
飼い主と犬との信頼関係に基づく主従関係が構築されていることが1番大切なのです。
この主従の関係というのは親子関係と言い換えることも出来、飼い主が犬の親として、毅然とかつ穏やかにしていなければいけません。
全てのしつけはこの信頼関係があって、初めて成り立ちます。
どのようにしつければいいのかをお伝えします。
生後2ヶ月から6ヶ月までの犬のしつけ方
生後2ヶ月から6ヶ月は社会化期と呼ばれ、犬が生きていくうえでの常識やマナーを身につける大切な時期です。
そのため、多くの犬や人、音に接する機会が必要な時期でもあります。
毎週末、色々な人に自宅に来てもらったり、車や町の音、他の犬の鳴き声など様々な音を積極的に聞かせましょう。
この時期は自宅にこだわらず、他の犬との接するマナーを覚えさせるために、パピークラスに通わせてもいいでしょう。
自宅では飼い主は犬の親として、甘噛みや無駄吠えはいけないことと教えると同時に、飼い主としての態度を身につけます。
甘噛みしてきたら、「痛い! ダメ!」と短く怒り、その場を離れます。
無駄吠えは、「いけない!」と短く怒ります。
無駄吠えは子犬の時期は鳴き声が小さく、問題にならず、見逃してしまう飼い主が多いです。
しかし、成犬になった頃には近所迷惑になるくらいに鳴くようになることもあります。
きちんとしつけなかったばかりに、ご近所トラブルとなってしまったというケースはたくさんあります。
「おすわり」の自宅でのしつけ方のコツ
生後4ヶ月頃になると、「おすわり」や「待て」を教えましょう。
「おすわり」といったコマンドは犬種によって、習得しやすいものと習得し辛いものに分かれます。
早いと1日で習得する犬もいますが、なかなか出来ない犬もいます。
1回の訓練時間は10分から15分にします。
その時間が犬の集中力の限界だからです。
「おすわり」はおやつを見せ、上に掲げながら、お尻やしっぽを軽く押して、「おすわり」と言いながら座らせます。
少しでも出来たら、大袈裟に褒めます。
犬が、座ること=おすわりと理解するまで、何日も続けます。
まとめ
犬の自宅でのしつけのコツは飼い主との信頼関係がきちんとあるかどうかに尽きます。
信頼関係がなければ、しつけはうまくいきません。
生後2ヶ月から生後6ヶ月までは社会化期と呼ばれ、様々なものに触れ合い、危険なものと安全なものを知り、やってはいけないことを知るという犬のマナーや常識勉強の時期です。
この時期に学んだことが生涯を通じての常識となってしまうため、甘噛みや無駄吠え、飛びつきもこの時期に駄目と教えることが大切です。
おすわりといったコマンドは生後4ヶ月から教え始めます。
覚えのよさは犬自身や犬種によって違いますが、集中力は10分から15分しか持たないため、1回のしつけもそれくらいの時間で終わらせます。