犬の引っ張り癖の治し方

犬と散歩をしていると引っ張られて困るという飼い主さんは多いですね。

引っ張り癖の原因は犬が飼い主やそのご家族の方を自分の主人や上の立場の者として見なしていないからです。

犬の世界というのは会社に似ています。

社長、重役、中間管理職、平社員というハッキリとした序列があり、これ以外の形はありません。

この序列が家庭内でもしっかりしていなければ、犬が社長となってしまいます。

犬社会では部下はどんな時であろうと社長に黙って従うのがルールです。

そのため、自分が社長となった犬は散歩に出ても常に先頭を走り、飼い主を引っ張ってしまうのです。

犬の困った引っ張り癖の治し方をご紹介しますが、治すためには飼い主も変わらなければなりません。

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散歩へ行く前に

犬と人間との関係では、常に人間が全ての主導権を握らなければいけません。

そのため、引っ張り癖の治し方の第一歩も犬が吠え出したから、散歩に行くという習慣をやめるところから始めます。

犬が吠えてから散歩に行く場合は、「自分がいつもの時間に散歩の合図をしたら人間が動く」と学習させ、結果的に、人間は自分より立場が下の存在だと認識してしまいます。

そのため、犬が吠えても散歩に行かず、吠え止んだ時に散歩の準備をします。

毎日の散歩も決まった時間に行うといったことはしません。

これで犬は、「人間の合図で散歩に行ける。それはいつになるか分からない」と学習し、人間のほうが自分より立場が上と学習します。

そして、リードをつける時も犬が興奮していたら、興奮が収まるまで待ちます。

興奮していたら、散歩には行けないということを学習させます。

そして、リードをつけ終え、家から出る時も犬が興奮していたら、玄関の扉は開けません。

玄関を開けて、犬が先に外に飛び出した場合、飼い主は外に出ずに、犬を家の中に戻し、玄関を閉めます。

始めに家を出るというのはリーダーの行動ですから、人間がどんな時でも先に出ます。

犬にリーダーは飼い主であると根気強く行動で教えます。

犬が先に飛び出さないように、飼い主が先に玄関から出ます。

引っ張り癖の治し方で大切なのは、とにかく待つことと犬にも考えさせることです。

そうすることで犬は、「何故、散歩に行けないのだろう?」と考えるようになります。

リードの選び方についてですが、しつけが行き届いていない犬に長過ぎたり、伸縮するものはいけません。

リードの最適な長さは犬種によっても違いますが、1メートル前後のものをチョイスします。

散歩の方法

理想は飼い主の右、左どちらでも構いませんから飼い犬が横につき、飼い主のペースに合わせて歩くことです。

そのため、犬が引っ張ったら、前に進んではいけません。

どんなに大型犬であっても踏ん張ります。

そして、犬が前へ進むのを諦め大人しくなったら、褒めます。

おやつをあげてもいいでしょう。

こうすることで、犬は人間に従ったらいいことがあると学習します。

普段は引っ張り癖はないけれど、他の犬や子どもや動くものに対して、興奮して引っ張るという癖がある場合は飛び出す前に、膝を使ってでも良いので犬の体を刺激し、犬の冷静さを取り戻します。

これは蹴るといった暴力行為とは違います。

人間に例えると、放心した人に「落ち着いて、正気に戻れ」と肩や背中を軽く叩くようなものです。

そうして、犬の冷静さが戻ったら、対象が視界から消えるまでおすわりをします。

この治し方は1日2日で終わるものではありません。

時間が掛かりますがやめることなく、不慮の事故やトラブルを防ぐためにも気長にやって下さい。

まとめ

犬の引っ張り癖の治し方は飼い主の意識改革も重要ですし、根気がいる作業です。

常に、飼い主が犬のリーダーであると自覚して行動をする必要があるのです。

もし、トレーニングスクールに犬を通わせても、飼い主がリーダーになれない限り、犬の引っ張り癖は治りません。

普段はとても従順な犬なのに、散歩の時に限って引っ張ってしまうのは運動不足の場合があります。

美しい見た目に惹かれて、住宅街の中で大型の狩猟犬を飼っている方もいますが、その運動量はきちんと確保出来ているでしょうか?

ネットでは大型犬は1日1時間歩くのが適正といった記事もありますが、走ることに特化した大型の狩猟犬の場合、歩くだけでは物足りません。

運動不足はストレスの原因となり、ソファを壊すなどの問題行動に発展することもあります。

犬を飼う時は自分の環境や身の丈にあった動物を飼う必要がありますが、充分な運動量を確保出来ないという場合は犬のためにルームランナーの導入も検討しましょう。

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