コーギーのしつけ方と性格~遠吠え・噛む

短い脚が可愛らしいコーギーはイギリス原産で王室でも飼われていた歴史があるという由緒正しい犬ですが、見た目とは想像出来ないくらいにエネルギッシュな犬種です。

そのため、飼育をする上で様々な悩みを抱える方も少なくありません。

コーギーに限らず、犬のしつけは犬の習性と本能、その犬種が持つ特徴を理解し、尊重することでうまくいきますが、どのように進めればいいんでしょうか。

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コーギーの性格としつけ

基本的な性格は遊び好き、粘り強い、保護意識が旺盛、堂々としている、外交的、友好的といったものです。

家庭犬としては理想的な性格を持っていますが、愛玩犬とは違うので家庭を選びます。

古い歴史を持つ犬で、ケルト民族が中央ヨーロッパからイギリスに移住してきた時に同行していたといいます。

以後はイギリスウェールズ地方の牧畜犬として活躍。

牛などが敷地内から出ないように見張り、他の牛が敷地に入って来たら、かかとに噛みつき追い返していたといいます。

小型犬ですが、青年期は1日中走り回れるくらいの無尽蔵ともいえる体力を持っていて、かなりの運動量を要します。

そのため、老人や時間がない家庭や体を動かすのが苦手な人には向きません。

遊び好きな性格で体力も豊富なので生後5ヶ月を過ぎた頃から、元気な幼稚園の年長さんから小学校低学年の子供には良い遊び相手となるでしょう。

生後2ヶ月や3ヶ月頃に遊び過ぎると、子犬が倒れて治療を必要とする事態となるので、無理はさせてはいけません。

噛みつくことを仕事としていたので、現在でもその本能が残っている個体がいて、足に噛みつかれるという人もいます。

噛むという性質は交配により強くなっているでしょうから、噛んではいけないことは分かっていても我慢出来ずに噛んでしまう個体がいても不思議ではありません。

噛む犬かどうかは子犬の時期では分からないので、子供の遊び相手に迎えたい、あまりしつけをする時間がないという場合は動物愛護団体から成犬を迎えることをおススメします。

愛護団体の犬の中には飼い主の引っ越しや成長して可愛くなくなった、結婚相手が犬嫌いという犬に非のない理由で手放されるものも多いのが現実です。

団体によっては数日間だけ同居してみるお試し期間を設けている場合もありますので、噛むかどうかどれくらいしつけがされているか確かめることが可能です。

子犬を迎えてるより飼育が楽な場合もあります。

噛み癖矯正のしつけは時間が掛かる可能性があります。

生来の気質が強過ぎる場合は、ある程度、妥協したほうがいいかもしれません。

コーギーの遠吠え・噛むのしつけ方

遠吠え

何故、吠えるのかを飼い主がどれだけ把握しているでしょうか。

遠吠えをするのはどのタイミングですか?

サイレンの音や外の犬の遠吠えに反応しての遠吠えは、「ここにいます。元気です。大丈夫ですか」の挨拶兼安否確認です。

これは止めるのは難しいと思います。

部屋で1匹になった時や留守番をさせて1匹になった時に遠吠えをするのは、「寂しい! 誰か来て!」と誰かを呼んでいます。

留守番の時に遠吠えをし続けたり、イタズラもしている場合は分離不安症と呼ばれる状態で、長時間1匹にされる不安感の結果です。

留守中に吠えるのなら、休日に、犬に1匹でボール遊びをさせたりしている時に飼い主は外に行き、様子を見ます。

何回も繰り返し、犬を人がいないという環境に慣らしていきます。

仕事に行く時もおやつやおもちゃに夢中にさせて、犬に気付かれないように外出をするというのがポピュラーな方法です。

これでも上手くいかないという時は、外出する時、犬にお座りと伏せをさせ、リラックスさせてから外出をしてみて下さい。

噛む

コーギーは牛のかかとに噛みつくことが仕事だった犬です。

そのため、現代にもその性質が引き継がれ、噛むものもいます。

これはもう本能というか先天的な気質というしかないものです。

他の要因として2つあります。

1つ目は子犬時代に兄弟犬同士で噛む遊びをしていなかったため、噛まれた時の痛みを知らないし、加減をすることも知らずに育ったということがあります。

これは、ペットショップで売られている犬のほとんどが同じような事情を持っています。

この場合は噛まれたら、「痛い! 駄目!」と大きな声でキツく叱り、その場を立ち去り、無視します。

「痛い」と驚いたり悲鳴を上げた場合、犬は人間に勝ったと解釈し、人を格下に見るようになることがあります。

弱いものを率先して攻撃するというのも犬の本能なので、弱いところを見せてはいけません。

もし、我慢ならない時は、噛まれた時に「痛い!」と叱った時に、背中を噛み返して、コーギーに噛まれた時の痛みを教えて下さい。

犬も人間と同じで強いものには攻撃しませんので、犬より強いと思われるようにして下さい。

2つ目は間違ったしつけにより人間の手を怖がり、自衛のために噛むようになったもの。

たとえば、犬の口を抑えるといったしつけは犬によっては怖がります。

軽い力で掴むだけでいいのですが、人によっては力が入り過ぎるのです。

この場合は人の手は怖くないということを教える必要があります。

まず、口を掴むしつけはやめます。

その上で、「いいこ」と言いながら、犬の体を撫でます。

手を近付けることも困難なら、犬を口輪に慣らした上で装着し、たくさん撫でます。

まとめ

コーギーはとても活発な犬で、性格も家庭犬として理想的です。

可愛らしい見た目をしていますが、運動量が必要なので老人や留守がちな人には不向きです。

活発な小学校低学年以上の子供がいる家庭に迎えると、よい遊び友達となるでしょう。

しっかりと、遊んだり運動をさせたりしてストレスを発散させないと、問題行動を起こすことになります。

噛むことが仕事だったので、今でも習性として人の足をうっかり噛んでしまうものもいるので、噛み癖のしつけは根気強く続けて下さい。

胴が長いため、腰の病気に気をつける必要があります。

フローリングの床は特に腰を痛めやすい傾向にありますので、フローリングの床の上で遊ばせ過ぎるのは禁物です。

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