ダックスフンドは大きさによってミニチュアダックスフンド、カニンヘンダックスフンドと呼び名が分けられます。
犬らしからぬ体の長さと短い脚が可愛らしい犬です。
小型犬なので、女性でも扱えるので人気がありますが、その見た目に騙され飼育に悪戦苦闘する方は珍しくありません。
ダックスフンドはどのようにしつけを進めていくべきかをお伝えします。
目次
ダックスフンドの性格としつけ方
基本的な性格は遊び好き、溌剌、勇敢、頑固、献身的、利口というもの。
毛色によっても性格は変わってきます。
出自は狩猟犬で穴の中にいるアナグマといった獲物の狩猟に従事していました。
穴の中のアナグマを威嚇するため、自分の場所を知らせるために吠えることも特徴の1つですから、しつけでは子犬の頃から少しでも吠えたら叱ることが重要です。
小型犬は自分の身を守る手段が乏しいため、甲高い声をしていて響くのが特徴ですから、集合住宅向きの動物ではありません。
一軒家でも二重サッシにするなど配慮出来るのなら、したほうがいい犬です。
溌剌で勇敢ということは大型犬にも喧嘩を売りにいく見境ない性格になる可能性もあるので、喧嘩を売りにいったらしっかりと叱ります。
大型犬や中型犬と比べて、小型犬は甘やかされていることが多いです。
ドッグランなどで小型犬が大型犬に喧嘩を売られて怖い思いをしたと勘違いをする飼い主もいますが、最初に仕掛けて、相手を怒らせているのは小型犬のほうというのは珍しいことではありません。
大型犬よりも比較的小型犬のほうが勝気な性格をしていることが多いです。
頑固なのでしつけはダックスフンドのペースで進めましょう。
拗ねられてはしつけもやり辛くなります。
胴が長いせいでヘルニアになりやすいのでお座りが変な格好になったら、病院に連れて行きましょう。
ダックスフンドの無駄吠え・散歩・遠吠えのしつけ方
無駄吠え
稀に、無駄吠えをしないダックスフンドもいますが、前述したように無駄吠えが比較的多い犬です。
出自的にも無駄吠えをしますし、繁殖環境や飼育環境などによって性格に影響を受け、吠えるようになることもあります。
血統を無視した繁殖により、先天的に更に無駄吠えに拍車が掛かっている犬もいますが、これは人気犬種の宿命でもあります。
小型犬用のケージに被せる消音カバーもあるので、活用しましょう。
理想は子犬の頃は生後6ヶ月くらいまでは人間が常時そばにいることなのですが、それが出来ない場合は犬が吠えたら不快な音が出るグッズを試してみましょう。
グッズの効きめには個体差があるので、全く効かない犬もいます。
吠えたら、飼い主がしっかりと叱ることが大切です。
「ダメ!」という短い言葉で強くキツく大きな声で言い、とっても怖い顔を作ることが大切です。
伝わらない場合は床に定規を叩きつけながら叱りましょう。
大切なのは、犬に「怒っていることとそれをしては駄目」と分かりやすく伝わるようにすることです。
気付かれないように犬の足元に金属製の灰皿を投げるという方法もあります。
散歩
1日30分を2回の散歩を心掛けたいです。
ヘルニア予防のための筋力をつけるということでもありますし、出自が狩猟犬なので運動が必要です。
生後2ヶ月から3ヶ月頃の散歩はだっこで短時間連れていきます。
これは外の景色を見せたり音を聞かせることで、外に慣らすためです。
感染症の危険性があるので、地面に足を置かずだっこだけです。
注射を全て終えた生後4ヶ月以降から地面を歩けますが、この頃は第2の恐怖期と呼ばれ、怖がるものが増える時期なので無理は禁物。
生後2ヶ月から3ヶ月に散歩をしたことがない場合、外への拒絶反応がすごい可能性がありますから、徐々に馴らして下さい。
遠吠え
遠吠えの意味は、「元気です。ここにいます」という挨拶と、「誰か来て!」と他の犬や人を呼ぶもののどちらかです。
サイレンや他の犬の鳴き声に反応する場合は挨拶になります。
誰かを呼ぶのは甘えたいや寂しさからです。
家族が部屋から出て、1頭だけになったり、留守番の時に遠吠えをするのは典型的な寂しさの感情からです。
留守番の時に酷く遠吠えをするのは分離不安症と呼ばれます。
改善をするには無視をするか甘えさせるかの2つの方法があります。
無視をするのは遠吠えをしても無駄だということを教えるため、甘えさせるのは犬の気持ちを落ち着けるため。
どちらがいいかは犬によって違いますし、犬に対して「今日は余裕があるから甘えさせよう」「今日は無視しよう」というダブルスタンダードは通用しません。
甘えさせるのか無視するのかをしっかりと決めた上で、どちらか一方だけをやります。
まとめ
ダックスフンドは可愛らしい見た目とは裏腹に活発で元気な性格をしています。
半面、無駄吠えに悩む人も少なくありません。
運動不足が無駄吠えの原因になることもあるので、運動好きな方が飼うのに向いています。
運動が苦手という方も犬のために頑張って散歩に行きましょう。
好奇心旺盛でもあるので、おやつを隠して探させるような遊びをすると喜ぶと思います。
ヘルニアになりやすいので、筋肉をつけるためにも運動は大切ですし、肥満にならないように注意しましょう。