「待て」は犬をトラブルから守るためにも必要です。
「おかわり」は芸だから教えないという方もいますが、爪を切る時、手を出してもらえるので便利です。
芸とはいえ、人間のように犬も新しいことをすると刺激になるので、コミュニケーションの一環としてもおすすめです。
今回は「待て」と「おかわり」のしつけ方をお教えします。
目次
「待て」のしつけ方
「待て」は「おすわり」を犬にさせてから行うので、まず「おすわり」が出来ることが大前提です。
「おすわり」が出来ない場合は出来るようになってから、「待て」を教えましょう。
(1) 犬にお座りをさせる。
(2) おやつを犬の前に置く。
(3) 犬に「待て」と言い、その場から動かないように指示する。
(4) 10秒か15秒したら「よし」と言って、食べさせ大袈裟に褒める。
食べ物を目の前にして待たされるということは、犬にとってとても苦痛です。
そのため、初めての時は出来なくて当たり前と思って、1秒や3秒といったとても短い時間でもいいです。
最初はとにかく成功体験を積み上げていきます。
少し慣れてきたら、10秒か15秒という短い時間でおやつを食べさせます。
その後は犬の様子を見て、時間を延ばしましょう。
最終的にはおやつを見せなくても犬が「待て」のコマンドを聞くようにしたいので、大袈裟に褒めます。
「待て」のご褒美をおやつから、大袈裟に褒めるのみにするので、おやつを与える回数は徐々に減らしていきます。
なお、食事の前に「待て」を訓練するという方がいますが、犬におやつ以上にストレスが強く掛かるのでやめたほうが無難です。
食事の前に、エサを見せて、「待て」をすることは「おあずけ」と呼び、「待て」とは別物です。
「おかわり」のしつけ方
基本的に、「お手」を教えることが出来たなら、「おかわり」も簡単に教えることが出来ます。
「お手」と「おかわり」の足に決まりはあるの? といったようなことで悩む方もいますが、どちらの足が「お手」になろうが、「おかわり」になろうが構いません。
(1) 犬に「おすわり」をさせる。
(2) 「お手」をさせる。
(3) 「お手」の反対の前足を持ち上げ、「おかわり」と言い、教える。
(4) 犬が理解して、「おかわり」の言葉で、前足を前に出したら、大袈裟に褒める。
「お手」が出来ない場合も、「お手」してほしい足を持ち上げ、「お手」と言うことで、「お手」を教えます。
まとめ
しつけの順番は、「おすわり」が最初です。
その後、「お手」や「待て」を教えていきます。
「待て」は犬が外に出て、危険な目に合わないようにするために必要なものですから、きちんと教えましょう。
「お手」や「おかわり」は芸だから、教えないという飼い主もいますが、犬の爪を切る時に足を前に出してもらえるので便利です。