ある日、犬がお座りの体勢から、器用に前足で歩くようになった。
一見、面白いですが、実は犬にとってはおしりがかゆくて大変な思いをしている可能性があります。
おしりを床に擦りつけて、しきりに掻いているのです。
人間に例えれば、蚊に刺されたかゆみのようなものかもしれません。
何故、犬はお尻がかゆくなってしまったのでしょう。
犬がお座りをしながら歩く理由
おしりのかゆみです。
かゆみの原因は様々ですが、
(1) シャンプーが肌に合わず、かぶれてしまった。
(2) 虫がお腹にいる。
(3) おしりに排せつ物がついている。
(4) 肛門腺に分泌物が溜まっている。
上記の内のどれかだと思われます。
もっとも多い原因は小型犬ならば、肛門腺に分泌物が溜まっていることでしょう。
小型犬は自分で肛門腺の分泌物を出すことが出来ませんから、飼い主や獣医、トリマーに出してもらう必要があります。
犬がお座りをしながら、歩く時の対処法
すぐにやめるようであれば、遊びの可能性も捨てきれませんから、放っておいてもいいでしょう。
排せつ物がついているのなら、おしりを拭いてきれいにしてあげます。
肛門腺は飼い主でも絞って出すことも出来ますが、素人では失敗することもあるので推奨しない獣医もいます。
失敗した場合は犬がしばらく痛がったり、違和感があるのかしきりにおしりを気にしたりするようになることもあります。
中途半端に絞ると、スッキリしないので、またお座りをしながら歩き、おしりを掻くということになることもあります。
しかし、溜まっている場合はきちんと出してあげないと破裂してしまい、病院通いなど更に困った事態になってしまいますから、放っておくわけにはいきません。
飼い主がやるか専門家に任せるかは飼い主次第ですが、自分には向いていないと思ったら、試行錯誤などを考えずに専門家にお任せしましょう。
専門家に任せても犬がお座りをしながら、歩くという場合は絞りが不十分だったことが考えられます。
上手い人と下手な人がいますので、上手にやってくれる専門家を見つけて下さい。
ずっとお座りながら、歩いているという場合は虫の可能性も捨てきれませんから、早く動物病院に行きましょう。
まとめ
犬がお座りをしながら、歩くというのは芸でも仕込んでいない限りは、おしりがかゆいのサインです。
床に自分のおしりを擦りつけながら、掻いています。
原因は皮膚のかぶれや寄生虫と様々ありますが、もっとも多い原因としては肛門腺に分泌物が溜まっていることが考えられます。
通常、排せつ時に肛門腺の分泌物も排出されますが、小型犬は自分で出すことが出来ないのです。
自分で分泌物を絞ってもいいですが、失敗したら、犬がしばらく自分のおしりに違和感や痛みを感じることになるので、自分には向いていないと思ったら、専門家の手に委ねましょう。
専門家の中にも上手い下手がありますから、上手に絞ってくれる専門家を見つけましょう。