トイレのしつけがうまくいかず、結局、成犬になってもおむつを外せないという飼い主もいます。
ここまで行かなくともトイレのしつけに悩む飼い主は多いのが現状です。
しかも、成犬になってしまっている場合も少なくありません。
成犬にどのようにトイレをしつけしたらいいのでしょうか。
目次
トイレのしつけがうまくいかない理由
ケージの中で長時間生活をしている犬の場合、人と触れ合う時間としつけの時間が短過ぎるために、トイレのしつけがうまくいかないことがあります。
子犬は生後6ヶ月までは人間がつきっきりで側にいることが、情緒も安定するので理想の育ち方となります。
この時期まで犬の側にいられた飼い主のほとんどがトイレの問題に悩みません。
トイレの問題に悩む飼い主の多くが、犬の成長にとって必要な触れ合いが欠落してしまっているのです。
犬が寂し過ぎると、人の注目を集めようとトイレをわざと失敗することもあります。
犬の成長や習性に不自然なことをすると、どこかで歪が出ます。
子犬は寝てばかりだから、ケージの中に入れるだけで大丈夫というのは間違いです。
不自然な育ちをした犬はトイレの問題以外にも様々な問題行動を引き起こすことが分かっています。
ただ、このように言うペットショップは少なくないらしく、この言葉で思わず買ってしまう人も多いのでしょう。
成犬のトイレのしつけ
成犬のトイレのしつけでは犬の習性を理解し、時間を掛けて根気強くやっていきます。
まず、ケージの中に寝床とトイレがあるという人は、新しいトイレをケージの外に設置します。
犬は子犬でない限りは寝床でトイレをする習性はないので、生後6ヶ月くらいを境にケージでの排泄は嫌がるようになります。
ケージの中のトイレは留守番用で、ケージの外のトイレを普段使い用にします。
食後や運動後などにソワソワすることが多いので、この時を見逃さずトイレに連れて行きます。
いきなり、トイレに連れて行かれて驚いて、排泄しなくなる場合もありますが、この場合は再度、排泄をしたくなるまで待ちます。
失敗を当たり前のものとして、失敗しても犬は叱らず、消臭剤を用いて、排泄臭を徹底的に消します。
成犬なので、時間は掛かるでしょうが、犬が、「排泄はトイレでするもの」「トイレに行くまで排泄は我慢するもの」と覚えるまで続けます。
飼い主が家にいる間はたとえ忙しくても、トイレのしつけをするぞという強い意志が必要です。
まとめ
成犬であっても時間はかかりますが、トイレのしつけは可能です。
まだ犬が出来ないことをやらせようとするのですから、覚えるまでは失敗されることを前提にしつけをして下さい。
人間も自転車が乗れるようになるまで、何回も転ぶのと同じようなものですから、諦めずに気長にやりましょう。
焦り過ぎると、犬も影響を受けてイライラします。
我慢はしないので問題行動で解消したり、拗ねたりしますから、飼い主には大らかな気持ちが大切です。