有名なスヌーピーのモデルとなった犬がビーグルです。
ビーグルは活発で運動好きというイメージを持っている人も多いですが、落ち着いている性格でもあります。
甘噛みやトイレに手を焼く人も多いようですが、どのような飼い方やしつけをすればいいのでしょうか。
ビーグルの性格としつけ
基本的な性格は落ち着きがある、果敢、穏やかで聡明だが、興奮しやすいというものです。
元はウサギ猟に従事しており、ビーグルの元になった犬も古代で同じようにウサギ猟をしていたとされます。
日本においても猪猟に従事することもある生粋の猟犬です。
集団で鳴きながら、獲物を追い詰めてきたという歴史を持つので、鳴き声はよく響きます。
無駄吠えも多いので、ご近所トラブルに発展しやすい犬です。
興奮した時に噛みつく可能性があるので、噛まれたくない人、子供や老人がいる家庭には向きません。
興奮しやすい性格をしているので、犬飼育の初心者には向かないでしょう。
犬は興奮してしまうと、おすわりなどの基本的なコマンドは効果がなく、思わず噛んでしまうこともあるので、トラブルや事故の元になる可能性があります。
しつけや飼い方だけでは興奮しやすい性格は完全に直せないので、上手に付き合うことが大切です。
遊びの時、犬が興奮してきたら遊びを切り上げ、時間を置いてからまた遊びましょう。
活発な猟犬なので、ケージの中に長時間入れるような飼い方はストレスの元になります。
犬もストレスが溜まると、問題行動を起こしたり精神病になってしまいます。
時速40kgほどの車を嬉々として追いかけていくのがビーグルですから、体力は有り余っています。
運動をすると体はスッキリし、気分も良くなると人間にも言われていることですが、犬にも当てはまるようで、運動不足は問題行動の元になります。
常時、家族の誰かが家にいて、なおかつ、運動が大好きで屋外でよく活動するような人がいるような家庭が一番向いています。
ビーグルの甘噛みとトイレのしつけ
甘噛み
子犬の頃は歯が生える時期なので、どうしても甘噛みをしてしまいます。
それと、手を犬の前でチラチラと動かすと噛みたくなります。
なんでも噛んでしまうのは噛んでもいいものと噛んではいけないものの区別がついていないからです。
噛まれたら、「痛い!」と叫び、犬に嫌な思いをしたということを声の強さでしっかりと伝えます。
犬が怯んで放したら、その場を立ち去ります。
その後、犬に噛んでもいいおもちゃを与えます。
犬も飽きるので、おもちゃは複数の種類を用意しておくことが大切です。
犬が「痛い!」と叫んでも離れない場合は、犬と遊ぶ時は犬をリードに繋げます。
じゃれて噛まれたら、「痛い!」と叫んで飼い主はその場を離れます。
犬は噛まれることで噛まれたら痛いということを学習するので、我慢が出来なくなったら、「痛い!」と叫んで、飼い主が犬を噛んでも構いません。
ただし、日頃から犬を撫でたりして可愛がるなど信頼関係を作っておくことが必要です。
犬の口に手を突っ込むといった方法もありますが、これは犬が手を怖がるようになり、手を攻撃するようになる可能性があるので最終手段です。
これをする時は、しっかりと犬との信頼関係を構築し、普段から犬を撫でて、手に対してポジティブなイメージをたくさん与えておく必要があります。
トイレ
子犬の頃からよく留守番をさせられているような飼い方の場合、トイレのしつけに時間が掛かることが多いです。
これはしつけをする時間が短過ぎることに原因があります。
人間を始め、犬などの哺乳類はある程度の年齢になるまで、親がつきっきりで面倒を見ることで、生活をするためのルールを覚えていきます。
親代わりの飼い主に時間がないことは犬の成長にとってとても不利なことです。
トイレのしつけの基本は、犬が排泄をしたそうな素振りをみせたら、トイレに連れていくということを繰り返すことに尽きます。
これにより、犬は排泄したくなったら、トイレに行く。
排泄はトイレでするものということを覚えます。
なお、ある程度、成長すると犬は習性から、ベッドの横にトイレを置くことを嫌います。
その場合は、トイレをベッドから離した場所に置いたほうが楽です。
どうしてもそれは出来ないという場合は、最低でも数ヶ月は掛かるということを覚悟してしつけを進めて下さい。
まとめ
ビーグルは穏やかな半面、興奮しやすい性格をしています。
興奮してしまうと、おすわりなどのコマンドは効かなくなる上に攻撃的になるので、注意が必要です。
興奮し過ぎないように、犬の様子を身ながら、遊びなどをコントロールする必要があります。
犬の感情を読むことに長けていない初心者が飼うにはハードルは高めです。
活動的な犬なので、運動好きの方には最適です。
長時間、ケージの中で留守番をさせるといったような飼い方は向いていませんし、子供の子守りとしてはおススメ出来ません。
老人や女性しかいないような家庭では活発な犬なので手に余るかもしれません。
子犬の頃はどうしても甘噛みをしてしまうので、噛んでもいいおもちゃをたくさん用意することが大切です。